落石防護柵の嵩上げ等について、 過去に見つけていた事例を紹介します。 道路を走っていて見つけたモノですので、設計の詳細は不明です。 いずれも、奈良県の山間部で見つけたものです。 10年以内のモノですので、現在もあるとは思いますが、どうなっているかは不明で ...
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公園の砂場で砂質土の内部摩擦角φを考える(子供の遊び場で土質を勉強)イメージを持っておけば役に立つ
公園の砂場。 子供の遊び場です。 でも、大人の勉強の場としも活用できます。 山を作ってトンネルを掘ったら、なぜ崩れない? グラウンドアーチ効果だね。 とか。 そんな感じで、今回、砂質土の内部摩擦角φについて考えてみました。 内部摩擦角とえいば、土質定数 ...
大型土のうの秘密(耐候性土のうが最高クラス)設計・施工マニュアルもある
皆さんは、大型土のうと聞いて、どのようなモノを思い浮かべますか? 実は、大型土のうといっても、いくつか種類があって、一般の人は同じにしか見えないかもしれません。 そう、例えば、下の写真のように、黒、白の大型土のうが積んであっても、全部、大型土のうだよね ...
土木設計の最終段階となる数量計算(忍耐の要る作業なのです。。。)
数量計算書の作成。。。 土木設計(特に斜面防災設計)を個人でやっているのですが、その最終段階にいる数量計算という作業が緻密で、いつも苦しんでいます。 詳細設計業務は、計画して検討して、そして構造計算をして設計図面を描いて、最後に数量計算をして工事発注の ...
地すべり抑制工(地下水排除工)とは?そして集水井の中はどうなってる?
地すべり対策工には、抑制工と抑止工があります。抑制工は、主として(状況を変化させ緩和する) ・地形を変化させる押さえ盛土工,排土工 ・地下水位を下げる地下水排除工(深層、浅層) ・雨水を浸透させない地表面排水工抑止工は、主として(力で止める) ・グ ...
落石対策検討(現地調査ならびに対策設計)における重要ポイント(あくまで基本事項)
落石対策設計って、自然の斜面で、そこらへんに転がっている石が落ちてくるのを対策するっていう物理の法則に抗うことをするのですが、結構ファジーで大変です。 ファンタジーじゃないよ? さて、皆さんの周りで、 落石対策工なんて簡単だよ! って言っている技術屋さ ...
斜面の安定計算における現状安全率の設定の方法(問題はシチュエーション)
斜面の安定計算。 簡単なようで奥が深い。 最近では3次元、疑似3次元など高度な解析方法もありますが、正直、現実の斜面にフィットさせるのは不可能で、結局、自己満足の世界なんだろうと思います。 多額のコストをかけて3次元解析して設計しても、たいして変わり映えの ...
公共の土木工事積算ではラフタークレーンは25t級が標準なことが多い
皆さんはクレーンといったらどんなモノを思い浮かべるでしょうか。 クレーンも多種多様です。 公道を走っているクレーン車であれば、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)などが有名です。 ビルを建てるならタワークレーン。 重量物を持ち ...
CADの設計図面書きはどんなスタイル?個々で違って面白い
私は、autoCADのサブスクリプションで2025(今年2025年の最新)を使用しています。 LT95の頃からのヘビー?ユーザーです。 あの頃は、プロッターで方眼紙に作図させ、それを原図で提出するとともに、青焼きをA4折りして箱や図面袋に入れて納品していました ...
グランドアンカー受圧板が文字通りゲタを履く変わった法面もあります(基本的な設計の考え方の説明も添えて)
グラウンドアンカー工は、地すべり地や大きな土圧が作用する土留め工などに用いられる抑止工の一種です。定着体と自由帳部、そして頭部に大別され受圧板などの構造物によって緊張固定されます。 細かいことは、「グラウンドアンカー設計・施工基準、同解説 JGS4101-2012 ...
河川護岸等の工事に用いる仮設の渡河道路の計画とは
河川護岸や河川構造物の施工(設計)をするときに、河川を横断したり川道内に進入するための通路として仮設の渡河道路を設置するケースがあります。 水中重機の使用により水中施工(河道掘削、浚渫等ならあり得る)をする場合もありますが、土工やコンクリートあるいはプ ...
斜面上の落石調査と安定度評価については落石対策便覧が基本でマニアックです
道路斜面を主とした落石対策の設計業務がありますが、その基本となるのが落石発生源調査です。 この調査も設計検討もそうですが「落石対策便覧 平成29年12月」が基本となります。 この斜面上の落石発生源の調査については、斜面内をくまなく歩いて不安定と認めれる落石 ...
砂防堰堤(ダム)の設計は構造計算の前で成否が決着すると言っても過言ではない
私も砂防堰堤(ダム)の設計はしたことがありますが、とにかく構造計算の前の条件設定が大変です。 条件設定のあとの構造計算は、 ・水通し部,HWL位置,袖天端の3位置で、安定計算するのが標準 ・洪水時、満砂時、土石流時のケースで検証 ・両翼へ向か ...
落石防護柵工の柵高設定時の留意点(外注の活用も手)
落石対策工は、主に「落石対策便覧 平成29年12月」に基づいて設計されますが、落石防護柵工を検討する際に特に注意しないとならない事項があります。 それは、柵高の設定です。 「落石対策便覧」によると、落石防護柵の柵高については、落石跳躍高さを2mに設定すると ...
切土補強土工法設計・施工要領の改定(R6.7)着目すべきところ
「切土補強土工法設計・施工要領 改定概要(令和6年7月版)」改訂版が出ました。 何が変わったか? ひとつは、「JIS規格改正に伴う防錆種別の表記の整合」で、あまり影響は無いと思います。 もうひとつが、「削孔方式の見直し」で、これは少々影響があるように思 ...
構造計算ソフト利用とソフトに取り憑かれる若手技術者の闇
建設コンサルタントの仕事では、設計業務において構造計算ソフトを多用します。私が接してきたのは法面工、砂防堰堤工、擁壁工、落石防護工などの構造計算ソフトですが、橋梁やトンネル、ビルや地下施設などの建築物の構造計算ソフトもあるでしょう。 これらの構造計算ソ ...
標準のり勾配と安定勾配は同義だが(微妙に異なる立ち位置)理解はベテランでも難しい
道路や急傾斜地の法面設計を担当していると、必ずといっていいほど問題となるのが法面の勾配設定です。道路土工指針や設計便覧などには、土質(土軟硬)ごとの標準勾配としての表が示されていますが、この値をどう使うかが技術者としての技量にかかわってきます。 具体的 ...