「ボーリング調査の現場管理」 永遠のテーマです。 だいぶ前も殴り書きで記事出しましたが、解りにくい内容でしたので、 今回は事例も示しつつ、解り易いように噛み砕いてまとめました。■ボーリング調査の外注実態と管理面の問題 建設コンサルタント会社においては、 ...
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公園の砂場で砂質土の内部摩擦角φを考える(子供の遊び場で土質を勉強)イメージを持っておけば役に立つ
公園の砂場。 子供の遊び場です。 でも、大人の勉強の場としも活用できます。 山を作ってトンネルを掘ったら、なぜ崩れない? グラウンドアーチ効果だね。 とか。 そんな感じで、今回、砂質土の内部摩擦角φについて考えてみました。 内部摩擦角とえいば、土質定数 ...
N値0~1の埋土層に打設した仮設H鋼の抑止力を対策工に評価して欲しいと頼まれた(責任持てないのでお断りした案件例)
今日は、少し変わった記事です。 仕事の御相談受けたのに、お断りした業務の事例(話)をします。 日の当たる場所?の話ばかりでは無く、 私にチカラ無く、お応えできなかった側面も書いておかないと、 自分は完璧とでも思ってんか?なんてツッコまれそうなので。 ...
沖縄に行ったとき市街地の更地で磁気探査をしていた記憶(不発弾調査だった)
以前、沖縄に行ったとき、市街地の更地でボーリングマシンがあったり、磁気探査をしたりしている作業を見ました。 ごく普通の街角の開発地です。 特に気にすることなく写真を撮っていたのですが、R6宮崎空港の不発弾爆発の件で、思い出しました。そうか、不発弾の調査を ...
地質屋さんの小道具(3)ハンマー
地質屋さんの現場道具として、小道具が幾つかあります。 細かいの入れると結構あるので、シリーズとして3点ほど紹介します。 今回は、ハンマー! (ジオロジカル・ハンマー、ロックハンマー) 現場では、「ハンマー」と呼びます(笑)。 知らない人は居ないですね。 ...
地質屋さんの小道具(2)クリノメーターコンパス(クリコン)
地質屋さんの現場道具として、小道具が幾つかあります。 細かいの入れると結構あるので、シリーズとして3点ほど紹介します。 今回は、クリノメーター(コンパス)! 現場では、「クリコン」と呼びます。 知らない人が聞いたら、想像がつかない名前かと思います。 写 ...
地質屋さんの小道具(1)スケールプロトラクター(スケプロ)
私も、斜面防災技術者として、地質屋の隅っこに居る人間です。 なぜ隅っこか? 地質屋さんていうのは、だいたいが応用理学系の大学・学科を出ているものです。 卒論も、〇〇地域の地質と〇〇、みたいな系統の内容でしょう。 私はスタートが土木屋なので、ちょっと毛色 ...
日本のエーゲ海と呼ばれる白崎海岸の石灰岩の壮大な景色
私が仕事で何度が行った印象的な場所として、和歌山県日高郡由良町にある白崎海岸があります。 国道42号から車で20分ほどの距離にあります。 写真を見てわかるとおり石灰岩が大規模に分布しており、その景色は壮大です。 昔、落石発生源対策工(ワイヤロープ掛工) ...
斜面調査(地表踏査)における樹木の根曲がりの確認や判断について
斜面調査における崩壊性の兆候で着目される事項として、最も目につきやすい樹木の根曲がりが挙げられます。根曲がりは読んで字のごとくなのですが、根が曲がっているというより根元が曲がっているというものです。私の経験と知識からで恐縮ですが、根曲がりを確認したとき ...
急斜面における表土や土砂層は急勾配なのになぜ崩れないのか
土砂の安定勾配は、道路土工指針などにも示されるとおり1:1.0~1:1.5となっています。 土砂の土質状況によって、あるいは高さによって勾配は最終決定されるものですが、この勾配は植生工等の簡易な法面保護を併用した場合と注記されています。 一方で、自然の山地斜面 ...
ボーリング調査(地質調査)も天候に左右される仕事です
ボーリング調査はボーリングマシンを据え付けて地中にコア採取チューブや様々な貫入試験機、計測機器を挿入して調査、計測する業務になります。 ボーリング機械を据えて、そこでの作業になるため天候に左右されにくいと思われがちですが、通常は屋外での作業になるので他 ...
沖縄のボーリングコアが美しい件(色、模様、採取の腕)
仕事のスタイルとして、日本各地(きわめて稀に海外)へ行くのですが、その土地土地で様々な経験や見聞ができます。 以前、沖縄でボーリング調査を担当したのですが、その時のボーリングコアが美しくて感動した記憶があります。 写真を添付しますが、美しいの視点は大き ...
ボーリング調査現場での管理臨場の重要性(安全でミスない調査のために)設計業務も同じこと
建設コンサルタントの仕事にも、地質調査がセットになっていることがあります。つまり、地質調査と法面設計といったような仕様です。 このような場合、ボーリング調査機械やチームを持たない企業は協力会社(外注業者)に依頼するわけですが、私が身近に見ていた方々は、 ...
アルジェリア東西道路建設現場での記憶(経験)遠い地での良き見聞(アルジェライトとの苦闘)
私は、2009年にアルジェリア東西道路建設現場に地盤防災技術者として派遣されました。 期間は2か月間と短かったですが、非常に濃い経験をすることができました。もう随分と前の話なのですが、なぜか最近、あの頃の記憶が懐かしく甦ってくることがあります。 歳をと ...
斜面防災の仕事は基準はもちろん報告書に示す理屈がさらに大事
私が得意とする斜面防災系の仕事は、ほかの設計業務と同様に基準や指針に従って設計することが求められますが、もっと大事なことは理屈がとおっていることです。 何の理屈?と思われるかも知れませんが、斜面を相手にする仕事ですので斜面のことを根拠をもちつつモデル化 ...
標準のり勾配と安定勾配は同義だが(微妙に異なる立ち位置)理解はベテランでも難しい
道路や急傾斜地の法面設計を担当していると、必ずといっていいほど問題となるのが法面の勾配設定です。道路土工指針や設計便覧などには、土質(土軟硬)ごとの標準勾配としての表が示されていますが、この値をどう使うかが技術者としての技量にかかわってきます。 具体的 ...