斜面の安定計算。 簡単なようで奥が深い。 最近では3次元、疑似3次元など高度な解析方法もありますが、正直、現実の斜面にフィットさせるのは不可能で、結局、自己満足の世界なんだろうと思います。 多額のコストをかけて3次元解析して設計しても、たいして変わり映えの ...
カテゴリ:斜面防災・法面・急傾斜地対策設計 > 斜面防災等の調査・解析関連
斜面調査(地表踏査)における樹木の根曲がりの確認や判断について
斜面調査における崩壊性の兆候で着目される事項として、最も目につきやすい樹木の根曲がりが挙げられます。根曲がりは読んで字のごとくなのですが、根が曲がっているというより根元が曲がっているというものです。私の経験と知識からで恐縮ですが、根曲がりを確認したとき ...
急斜面における表土や土砂層は急勾配なのになぜ崩れないのか
土砂の安定勾配は、道路土工指針などにも示されるとおり1:1.0~1:1.5となっています。 土砂の土質状況によって、あるいは高さによって勾配は最終決定されるものですが、この勾配は植生工等の簡易な法面保護を併用した場合と注記されています。 一方で、自然の山地斜面 ...
現地踏査の重要性と価値ある整理の方法(付加価値をつけよう)
設計業務などで必ず仕様に入っている現地踏査ですが、現場を見て写真を何枚か撮ってきて終いにしているなんてことはありませんか? 歩掛では0.5×2人程度は入っているので、それに相応しい内容でないとなりません。 一番よく見るのが、現地の写真をいろいろと撮ってきて ...
標準のり勾配と安定勾配は同義だが(微妙に異なる立ち位置)理解はベテランでも難しい
道路や急傾斜地の法面設計を担当していると、必ずといっていいほど問題となるのが法面の勾配設定です。道路土工指針や設計便覧などには、土質(土軟硬)ごとの標準勾配としての表が示されていますが、この値をどう使うかが技術者としての技量にかかわってきます。 具体的 ...
土砂災害特別警戒区域レッドゾーン、土砂災害警戒区域イエローゾーン どっちも危険(そして色が付いていないトコも安全と限らない)
土砂災害警戒区域と土砂災害特別警戒区域がありますが、それぞれイエローゾーン、レッドゾーンと呼ばれます。 土砂災害特別警戒区域レッドゾーンは、文字通りレッド、生命の危機をもたらす可能性のあるエリアです。 土砂災害警戒区域イエローゾーンは、その外側にあるこ ...