河川(水路)における落差工はコンクリート構造物であるため魚類の遡上が難しいのと垂直であることからサワガニなども登るのが厳しいのが現実です。 そんな絶望的な場所を、素晴らしい加工で解決した現場を発見しました。 別の仕事で訪れていた福岡県内で発見しました。 ...
カテゴリ: 河川・砂防・地すべり対策設計など
地すべり抑制工(地下水排除工)とは?そして集水井の中はどうなってる?
地すべり対策工には、抑制工と抑止工があります。抑制工は、主として(状況を変化させ緩和する) ・地形を変化させる押さえ盛土工,排土工 ・地下水位を下げる地下水排除工(深層、浅層) ・雨水を浸透させない地表面排水工抑止工は、主として(力で止める) ・グ ...
高水護岸と低水護岸(洪水時は高水敷も浸かります)心臓は高水護岸(堤防)
一定以上の規模の河川には、高水敷があり、高水敷を挟んで低水護岸、高水護岸(堤防)が存在しています。 これには様々な理由があり、簡単に言うと低水路(低水護岸で挟まれた中心側)は常時あるいは高頻度の出水に対しての流路で、日常で見られる河川水は、ほぼこの低水 ...
ポケットモンスターSVの河川、砂防構造物の再現性が高い件
お正月です。 TVゲームを目にする機会が多いですね。 ふとTV画面に目を向けると、ポケットモンスターバイオレットをPLAYしている状態でした。 あれ?なんか見覚え有る景色だぁと思ってよく見てみると、なんと護岸工+階段ならびに砂防堰堤がリ ...
近所で見た老朽化矢板護岸の補修あるいは予防的長寿命化の例(パネル被覆)写真
都市河川においては、矢板を用いた矢板護岸を良く見ると思います。 従来は、鉛直に護岸を立てられ(断面を最大限に確保でき)バイブロハンマーで容易に打設でき、鋼材も安価でしたので多用されましたが、近年はバイブロの振動問題や施工ヤード、鋼材の腐食等の問題で採用 ...
フラップゲートは小さな巨人です(安価で高機能な水防施設)
フラップゲートって聞いたことありますか? 安価で無動力で治水性能を飛躍的に向上させることができる施設(パーツ)です。 近所で見つけてきました。添付の写真のようなもので、これは円形です。 四角形のものもあります。排水管や樋管の形状に合わせてセットされ ...
地下河川(バイパス)は意外に身近にもある(近所の事例に見る構造)
河川洪水、内水氾濫など、局地的集中豪雨による都市型氾濫や冠水が日常的に報道されるようになってきたと感じます。 気象的な変化が、それを助長していると言われますが、ほんとのところはどうなんでしょう。 個人的には、浸透する雨水が減り、下水(雨水)や水路から ...
砂防堰堤の種類(機構)は様々です(不透過、透過、特殊透過)
砂防堰堤(ダム)の種類は、その機構によって数種類の基本形が存在します。 その基本形からの派生形もいくつかある状況です。 また、堰堤を構成する主要材料からも幾つかタイプがありますので機会があれば別途紹介します。 (INSEM材、栗石等をコアとして鋼材やブ ...
綺麗な富士山を眺めながら現場を歩くと仕事に来たことを忘れる
富士山の麓で仕事をしたことがあります。静岡側です。 これまた随分前のことで、10年ほど前です。 その後、現場施工に伴って何回か富士山の麓へ行きました。 沈砂池(今は遊砂地)の設計だったのですが、近辺の完成している沈砂池も参考(勉強)に回ったりしました。そ ...
砂防堰堤(ダム)の設計は構造計算の前で成否が決着すると言っても過言ではない
私も砂防堰堤(ダム)の設計はしたことがありますが、とにかく構造計算の前の条件設定が大変です。 条件設定のあとの構造計算は、 ・水通し部,HWL位置,袖天端の3位置で、安定計算するのが標準 ・洪水時、満砂時、土石流時のケースで検証 ・両翼へ向か ...