「インバート」

 主として、下水道人孔(マンホール)において、流れやすいように底部につける溝の事。
 とされる。

 転じて、河川など、あるいは都市雨水処理などにおいて、水路の底に切った小水路(溝)をインバートと便宜的に呼んでいる(こともある)。

 こういうのは、意外に都市部にあるもんです。
 以下に、別々の場所でいろいろと撮影したインバートを紹介します。
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 いろんな場所で、いろんなシチュエーションなのでしょうけれど。
 だいたい、おんなじ感じでしょ?
 そりゃそうか。
 細い溝があるってのが、ソレだから。
 同じに見えるのが、当然のこと。

 普段は、この細い溝の部分で流下断面が足りるってこと。
 でも、大雨降って出水したら、複断面にも流下断面が及ぶというもの。
 最初から大断面だと、流速が出なくてゴミや土砂が溜まったりするから。
 こうやって工夫しているのですよ。


 そして、
 流れが緩すぎると、泥が溜まって断面が小さくなるほか、悪臭を放ちます。
 また、水深も浅くなり植物が生えやすく、同様の問題が生じます。

 つまりは、流量が限りなく少なくなることがあるものの、ピーク時には結構な流量が出るような水路には、このような構造(断面)が用いられることが多いのです。
 都市の水路に多いのは、これが理由です。
 流出係数が異常に高くなって、一気に流れ出るから。。。。。

 雨水を留めておけなくなってしまっているんですよね。
 今の都市は。。。。。。