「発進立坑周りのグラウチング現場」
先日、近所をランニング中に発見しました。
作業していたのは私も知っている会社でした。
元請けさんは違う会社で、下水管の「推進工事」をしている中で、発進立坑周りのグラウチング部分を 「東亜グラウト工業株式会社」さんが分担していたのだろうと思います。

落石や斜面防災系の分野では東亜グラウト工業株式会社さんにお世話になっているのですが、社名になっているグラウト分野での現場を見たのは初めてです。
設計業務では、メーカーの開発製品等はメーカーに主要構造部分はお願いしないと設計できないという事情がありますので。
そんな関わり合いのある会社さんの、ちょっと違った側面を目にするのは新たな発見のような感じです。
ちょっと、感動しました(笑)
作業途中の現場の写真です。
グラウト注入するための機器が所狭しと並んでいます。




グラウト注入するパイプが地面(路面)にたくさん刺さっているのが解りますか?
ボーリングマシン等で孔をあけて、そこに注入パイプを挿入し、セメントミルクや特殊薬剤等を加圧注入するのです。
加圧注入することで、その周囲の地盤は固結することになります。
砂層などの緩い、間隙の多い土質ほど効きが良いことになります。
隙間にグラウトが回っていくので。
以下、作業が終わった後の写真。
もう、機器はありません。
注入痕だけ残っていますね。
どこに注入したか、良く解ります。
綺麗に等間隔に注入痕が見えます。
この間隔も、土質によって決まります。
透水係数って浸透のし易さを参考に決めます。
もちろん圧力も関係しますが。



鋼矢板で締め切っている所が発進立坑です。
この中に推進マシンを入れて、管を推して行きます。
まさに、推し活です(笑)
これから推して行く側の地盤を、グラウチングにより固めているのです。
地下水が高いと隙間から立坑に水が流れ出して吸出しやパイピングを生じてしまいます。
進行すると陥没にもつながります。
推進工法やシールド工法などは、どうしても発進立坑周りが緩みます。
機械の出し入れや、管の送り出しなど、なんやかんやで乱してしまいます。
理論上は、乱さないことになっていても、やっぱり乱れます。
ウィークポイントをグラウトで固めておいてから作業をする。
これをやっておかないと、陥没事故につながります。
工事絡みで陥没させると瑕疵になるので、最重要課題なのです。
それだけ、発進立坑や到達立坑周りは慎重にならざるを得ないのです。
土留めをしている段階で、周りの地盤に緩みのリスクが潜在しているのですから。
そんなこともあり、グラウチングをしているのです。
グラウチングしていれば、その部分の地盤は緩まないので安心ですね。
そんな予防措置を講じることで、安全に工事ができるのです。
ちょっとした工夫。
これが無いと、失敗のリスクに脅かされますよ。
ちなみに、この後、はじまる推進工事の発進立坑の写真もありました。
これです。

この中の土砂を出して、機械類を入れて、推していきます。
グラウチングしていたのが、この写真の左側なので、そっちの方に推進管を推していくことになるでしょう。
ちなみに、締め切った矢板の中、なんで土を入れたままにしている?
グラウチングするので、余計な応力が矢板に作用すると面倒だから?
グラウト薬剤が漏れ出すから?
いろいろと事情はあるでしょう。
結局は、推進工事する段階で掘ればいいからでしょうけれども、先に土砂を上げてしまうと、ボイリングやヒービングなどのリスクや矢板の変形による周囲の地盤の緩み発生などの恐れもあります。
地下水の位置も関係しますよね。
ほんと、地盤に関することは、考えることが無限にあります。
なので、しばらく作業しないのであれば、土は掘らずに置いておくのがベストなのです。
何事も、リスク管理ですね。
いやぁ、やっぱり現場を見ると、良くわかるなと思います。
毎度、毎度、言いますが、現場を観ましょうね。
自分の専門外でも見識を広めるには十分すぎる経験となるでしょう。
今日は、東亜グラウト工業株式会社さんの現場で、グラウチングの話でした。
先日、近所をランニング中に発見しました。
作業していたのは私も知っている会社でした。
元請けさんは違う会社で、下水管の「推進工事」をしている中で、発進立坑周りのグラウチング部分を 「東亜グラウト工業株式会社」さんが分担していたのだろうと思います。

落石や斜面防災系の分野では東亜グラウト工業株式会社さんにお世話になっているのですが、社名になっているグラウト分野での現場を見たのは初めてです。
設計業務では、メーカーの開発製品等はメーカーに主要構造部分はお願いしないと設計できないという事情がありますので。
そんな関わり合いのある会社さんの、ちょっと違った側面を目にするのは新たな発見のような感じです。
ちょっと、感動しました(笑)
作業途中の現場の写真です。
グラウト注入するための機器が所狭しと並んでいます。




グラウト注入するパイプが地面(路面)にたくさん刺さっているのが解りますか?
ボーリングマシン等で孔をあけて、そこに注入パイプを挿入し、セメントミルクや特殊薬剤等を加圧注入するのです。
加圧注入することで、その周囲の地盤は固結することになります。
砂層などの緩い、間隙の多い土質ほど効きが良いことになります。
隙間にグラウトが回っていくので。
以下、作業が終わった後の写真。
もう、機器はありません。
注入痕だけ残っていますね。
どこに注入したか、良く解ります。
綺麗に等間隔に注入痕が見えます。
この間隔も、土質によって決まります。
透水係数って浸透のし易さを参考に決めます。
もちろん圧力も関係しますが。



鋼矢板で締め切っている所が発進立坑です。
この中に推進マシンを入れて、管を推して行きます。
まさに、推し活です(笑)
これから推して行く側の地盤を、グラウチングにより固めているのです。
地下水が高いと隙間から立坑に水が流れ出して吸出しやパイピングを生じてしまいます。
進行すると陥没にもつながります。
推進工法やシールド工法などは、どうしても発進立坑周りが緩みます。
機械の出し入れや、管の送り出しなど、なんやかんやで乱してしまいます。
理論上は、乱さないことになっていても、やっぱり乱れます。
ウィークポイントをグラウトで固めておいてから作業をする。
これをやっておかないと、陥没事故につながります。
工事絡みで陥没させると瑕疵になるので、最重要課題なのです。
それだけ、発進立坑や到達立坑周りは慎重にならざるを得ないのです。
土留めをしている段階で、周りの地盤に緩みのリスクが潜在しているのですから。
そんなこともあり、グラウチングをしているのです。
グラウチングしていれば、その部分の地盤は緩まないので安心ですね。
そんな予防措置を講じることで、安全に工事ができるのです。
ちょっとした工夫。
これが無いと、失敗のリスクに脅かされますよ。
ちなみに、この後、はじまる推進工事の発進立坑の写真もありました。
これです。

この中の土砂を出して、機械類を入れて、推していきます。
グラウチングしていたのが、この写真の左側なので、そっちの方に推進管を推していくことになるでしょう。
ちなみに、締め切った矢板の中、なんで土を入れたままにしている?
グラウチングするので、余計な応力が矢板に作用すると面倒だから?
グラウト薬剤が漏れ出すから?
いろいろと事情はあるでしょう。
結局は、推進工事する段階で掘ればいいからでしょうけれども、先に土砂を上げてしまうと、ボイリングやヒービングなどのリスクや矢板の変形による周囲の地盤の緩み発生などの恐れもあります。
地下水の位置も関係しますよね。
ほんと、地盤に関することは、考えることが無限にあります。
なので、しばらく作業しないのであれば、土は掘らずに置いておくのがベストなのです。
何事も、リスク管理ですね。
いやぁ、やっぱり現場を見ると、良くわかるなと思います。
毎度、毎度、言いますが、現場を観ましょうね。
自分の専門外でも見識を広めるには十分すぎる経験となるでしょう。
今日は、東亜グラウト工業株式会社さんの現場で、グラウチングの話でした。
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