「高石漁港」の「防災対策」を見ることができた。

 て、言っても、勝手に見てきただけですけれども。。。。  
 誰でも見ることができます。

■高石漁港と住宅地と防潮堤の状況

 まず、高石漁港なのですが、高石市の沿岸部にあります。  
 当然ながら、漁港なので、海面に近い高さで構成されています。
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 漁船が見えます。
 地盤の高さは海面プラス1m強といったところでしょうか。
 潮位にもよります。
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 漁港内の一番高い位置くらいの電柱に、ハザードが記載されていました。
 津波水位 4.09m
 高潮水位 3.50m
 ちょうど、私の頭くらいに津波水位が明示されています。

 あれ?この後ろって、住宅地じゃなかったっけ??
 津波、高潮、来たら、マズイのでは?
 そう思います。
 そのために、防潮堤があるのです。
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 防潮堤は、人の頭よりも高い感じ。
 つまり津波水位より高い。

 住宅地と漁港に挟まれる位置に防潮堤があるのが解ります。
 実は、住宅地の方が若干低いの解りますか?
 漁港の舗装面よりも住宅地の方が若干低いのです。
 浸水したらひとたまりもありません。
 
 だから、防潮堤は必須なのです。
 ですが、常時防潮堤で締め切ると、漁港の作業ができませんね。
 ですので、閘門で閉鎖できるように対策されています。
 鋼製のゲートが見えますか?
 写真のゴッツイやつ。
 あれです。

■閘門(ゲート)の状況

 鋼製の閘門(ゲート)のアップです。
 ゴツイでしょう?
 水圧に負けない頑丈さ。
 地震動で壊れない頑丈さ。
 もっています。
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 何度も改修され、現在は電動化されていますね。
 元々は手動だったのでしょうか。

 いずれにしても電力を消失したとしても、誰かが閉めないと浸水します。
 誰かが閉めるためのギアを回す差し込み口があります。
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 いざとなったら、これを回せばゲートは閉まります。
 緊急時に回せるよう解り易い位置にあるのですが、絶対に悪戯したらダメですよ!
 
 こんな感じで漁港においても津波高潮対策はとられている訳です。
 ゲートについては自動化されているはずですが、万が一は誰かが手動で閉めるように役割分担されているはずです。

■防災訓練などの重要性

 ただ、上記の「ハズです」ってのが怖くて。おっかなくて。
 誰かがやってくれているハズ。。。でも閉まって無かったら??
 大変です!大浸水します。

 なので、普段から訓練を行って、相互確認をしておくのです。

 訓練って、大事なんですよ!?
 事例を示すと大事な事が解るでしょ?

 そして、もしも、もしもですよ、閉める当番の人が怪我して動けなくなってたらどうする!?
 そんな事態も考え、何重にも対策を立てておく、プランニングしておくことの重要性を認識しておくことが大事なのだろうと私は思います。
 当然、この場所のルールは徹底されていると思います。
 それくらい重要な場所ですから。

 この話は、ここの事例で書きましたが、どんな場所にも言えることです。
 誰かがやってくれているハズ。。。。そんな不確実な事で命を失いたくないでしょう。
 言うは易しなのですが。。。。
 自分の家で言ったら、ブレーカー落としておく、水道元栓閉めとく、ガスの元栓閉めとく、そんなのも決めといた方がいいってこと。
 言うが易しなのですが。。。。
 そこを、なんとか完璧にしていかないといけない。

 ここが機能しないと大変なことになる!
 そんな場所を完璧にこなさないといけない。
 だから、普段から訓練しとかないといけない。
 当たり前なのですが、なかなか出来なかったりします。
 そんな場所に直接関わられている人たちには、感謝しないとなりません。
 みんなのために、役割を担ってくれているのですから。

 当たり前だと思ったりしないようにしないと。
 何事も、感謝の気持ちが大事だと思います。