2年前(R5)に、島根県の益田市に出張したことがあります。
 益田市のお仕事の関係でした。

 遠いんですよね。
 大阪からだと片道を車で約5時間(休憩頻度にもよる)。
 電車でも同じくらいでしょう。

■多田温泉 白龍館 に宿泊

 そんな中、宿泊に選んだのが「多田温泉 白龍館」。
 この旅館は、とても、とてもレトロなのでした。
 昔懐かしい、旅館です。
 The SHOWA
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 こんなレトロな旅館に、たまに宿泊したくなるのがオジサンの習性かもしれません。
 外観もレトロです。
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 中にある温泉は、気持ちよく、ゆっくりできます。
 日帰りの入浴客もいらっしゃるので、夜遅い方がゆっくり入れます。
 つまり、宿泊する人の特権でもあります。
 気になる人は、調べて行ってください。
 子供連れは、壁や床が薄いので、気を付けた方がいいかも知れません。
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 多田温泉から海までは6kmくらい。
 ランニングして、見に行きましたよ。
 日本海の夕日は綺麗でした。


■都茂鉱山跡(つもこうざんあと)を見学

 所在地:益田市美都町都茂

 この鉱山は操業期間が1100年を超える非常に古いものらしいです。
 「日本三大実録」に元慶5年(881)に銅が発見され、朝廷から調査が来た記録があるそうです。
 世界遺跡石見銀山との関わりは深く、都茂丸山鉱山で働いていた人々がその技術と共に石見銀山へ移動したともいわれています。
 残念ながら、昭和62年(1987)に閉山しています。
 ここで、世界で最初にBiTe鉱物が発見されたという記事がありました。
 鉱山名にちなんで都茂鉱(tsumoite)として認められたとあります。

 結構、山の中なんです。
 なんでこんな所まで来たか?
 この近くの法面保護対策検討現場に行ったからです。
 (簡易法枠工で配水管設置斜面を保護するという設計業務)
 その近くに都茂鉱山があったという訳です。
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 入口です。
 駐車場は2台は停められそう。
 市道から先は、徒歩です。
 未舗装。湧水でぬかるみもあります。
 ただし、地元の人が綺麗に除草等の維持管理をしているみたいで、歩くのに問題は無かったですよ。
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 かつての寺社仏閣跡地や住居地跡を抜けて行くと、鉱山の入口が見えてきます。
 ここは広く開け、除草等も綺麗にされていました。
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 山神大切坑跡、と書かれています。
 看板に、昭和35年(1960)に中外鉱業が機材などの搬入のために拡張したもの。
 数メートル中に入ると江戸時代以前に掘られた間歩の跡を見ることができる。。。。。。
 名前の由来は、この真上に丸山山神社が鎮座していたことによる。
 
 なるほど、入口は昭和35年製。
 つまりコンクリートの部分だろう。
 そして、その奥に見える、、、、
 目を凝らすと見えます!
 奥に行くほど細くなっていく岩盤坑道が見えます。
 貴重なモノを見れた気がします。
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 どうです?

 こんなところまで来るって言ったら失礼ですが、都会の人はほぼ知らないでしょう?
 メジャーな石見銀山とかに行くから、ここに来る人は少ないかも知れません。
 でも、こういった跡地を見ることで、何かが意識の中に影響すると私は思っています。
 (スピリチュアル的にも学識的にも)

 今思えば、昼休み時間を削って、ここまで歩いて見に来たことは大変良かったと思っています。
 私にとっては、もう、二度と?行けない(行かない)ような場所なので。  

 ほんと、遠かった思い出が、真っ先に浮かんできます。
 静かで、穏やかで、懐かしい街でしたよ。
 島根県 益田市。

 ぜひ、山陰地方を旅される方や、出張で行かれる方は、益田市ならびに多田温泉、都茂鉱山をよろしくお願い申し上げます。