私は、令和6年7月から個人事業主として建コン下請け業者を営んでいます。
その元請けに居た側から下請けに回った身として、9カ月と短期ではありますが外注(下請け)について考えてみました。
★元請け時代の感覚、感想(R6.6まで)
まず、私が元請け(外注する側)だった頃の感覚(イメージ)からです。
強力会社(下請け)に外注する際は、外注したい作業と価格を予算化して、そのうえで外注先を探します。
業務を応札(落札しようと入札に臨む)仕様とする時に、あらかじめ外注先を押さえることもあります。
そのなかで、感じたのは次のような事です。
(斜面防災系の仕事をメインに見ていますが他の分野も似たようなものでした)
■意外に外注したい項目(ニーズ)に対応してくれる外注先は居ない。
(単純作業は対応できるが検討作業等は断られる等)
■検討作業や構造詳細等を総合的に煮詰められる業者は元請け落札価格に近い価格を要求してくる。
(ニーズに対応可能な業者は予算に合わないことが大多数だった)
■新規の業者を探しても既にお得意様が居て入れてもらえない。
(意外に斜面防災関係の協力会社は空いてないのです)
■仕方ないことですが大元の発注者の仕様に合う作業をしてもらえない。
(元請けが大元の発注者に納品する成果をイメージして作業できる業者は少ない)
どうでしょう?
高望みしすぎでしょうか?
この時の立ち位置は、協力会社から見ると「お客様」です。
要するに、買いたいモノがあるのだけれど、買いたい商品が無い。あるいは有っても高い。という状況だったということです。
もちろん、自分たちを神様だなんてことは思ったこと無いですよ(笑)
当時の私の戦略は、受注量(出来高)を増やすために外注を最大限活用するスタンスでした。
つまり、仮想支配下人員を可能な限り増やすというもの。
建設コンサルタント業務は、基本、人工積み上げです。
したがって、その業務に必要な人工数が標準値としてありますので、組織、部内の人員数で賄える業務量は自ずと限られてくるのです。
案外、このことを理解してくれていないベテランも居ます。
(少なくとも私の周りはそうでした)
よって、外注を確保するのは命題でもあったのです。
このうえで、前述の感想です。
あ、仕事量が限られている、つまり入札等での落札量が限られる、組織、部として対応可能な領域が狭く、絶対的な受注量が飛躍的に伸ばせない等の環境の場合は、この話は無意味かも知れません。
私が居たところは、可能な限り対応分野を広げ、そして受注量を増やすというスタンスを軸としていたので、上記のような話が出てくるのです。
★下請けとなった今、思う事(R6.7~)
下請けとなってからは、元請け(R6.6までの自分の立場)様から仕事を貰う立場になりました。
つまり、買われる商品の側に移った形です。
さて、元請けの時に感じていたイメージと合っているか?
案外、そうでも無いです。
建コンマッチングサイト等に登録して仕事を募集したりしましたが、そんなに問い合わせは多くは無かったですね。
どうでしょう。
通算でも約4カ月で問合せ10社程度でした。
そのうち、実際に仕事させて頂いているのが4社です。
それ以外に別ルートでの依頼が2社。
そんなに多いとは思っていません。
それは、自分が元請けに居た時には、必死になって探していたイメージしかないからです。
それが、いざ実際に立場が変わると、落ち着いた環境だと感じるほどです。
まぁ、結果、それで良かったのですが。。。。
現状では、まだ少し余力はありますが、十分な受注はあります。
断らなきゃいけない程の問い合わせがあったら、それはそれで別のことを思案しないとなりません。
これらのことを勘案して、下請けの立場になって感じることは次のようなことです。
■結局のところニーズとシェアに左右される(同業者は薄く広く存在しお得意様がいる)
(今までやってきているルーチンで間に合っていれば新たな外注先は探す必要ない)
■自分の存在が認知されている範囲は限られている(外注対象候補に入ってない)
(新しい外注先を欲する会社は一定数あると思うが自分の存在を知ってもらえていない)
(各社を回って営業する等の極端な営業戦略は執っていないのです)
■仕事を頂いている今の元請け様は丁寧で腰が低い(高圧的な人など皆無)
(お金を頂けるので神様は神様なのでしょうが言うならば腰の低い神様でしょうか)
私の営業戦略が、マッチングサイトでの告知やブログでのアピール等で、要するに欲している元請け様にヒッカケてもらう作戦なので、上記のような感覚になるのでしょう。
つまり、何が何でもこじ開けて入っていくという営業では無いのです。
偉そうなこと言ってますが、既存の同業者の仕事を力ずくで奪うような営業は後悔しそうで嫌なのです。
どうしても足りない!
そういう状況で、外注先を探されている会社様は絶対にある一定数あるはずです。
少なくとも、私が元請けでいた頃は、そんな感覚でした。
そういった会社様(元請け様)の役に立てれば十分であると思っています。
★結論
お客様(仕事を発注してくれる会社様等)は決して「神様」などでは無い。
ただ、ただ、大切な「お客様」である。
お客様が困っているところを上手くフォローできるような仕事ができれば、また使って頂ける。
技術的内容(成果)で、お客様の「困った!」を解決できるよう頑張れば、お互いにwin-winの関係になり得る可能性があると思う今日この頃です。
事実、私はそうしたい、そうありたいと思いながら仕事をしています。
あと、どうしてもというならば、「元請け様は神様」って言っても構わないとも思います。
だけれども、現代において、「オレはお客様だぞ!神様だぞ!」って言う客は、ヤバイ客ですよね(笑)
恐らく、カスタマーハラスメントの代表格でしょう?
なので、現代においては、
元請け様に向かって、「お客様は神様です」なんて言うと失礼に値しますよ(笑)
これが、結論です。
(なんじゃ、そりゃ)
その元請けに居た側から下請けに回った身として、9カ月と短期ではありますが外注(下請け)について考えてみました。
★元請け時代の感覚、感想(R6.6まで)
まず、私が元請け(外注する側)だった頃の感覚(イメージ)からです。
強力会社(下請け)に外注する際は、外注したい作業と価格を予算化して、そのうえで外注先を探します。
業務を応札(落札しようと入札に臨む)仕様とする時に、あらかじめ外注先を押さえることもあります。
そのなかで、感じたのは次のような事です。
(斜面防災系の仕事をメインに見ていますが他の分野も似たようなものでした)
■意外に外注したい項目(ニーズ)に対応してくれる外注先は居ない。
(単純作業は対応できるが検討作業等は断られる等)
■検討作業や構造詳細等を総合的に煮詰められる業者は元請け落札価格に近い価格を要求してくる。
(ニーズに対応可能な業者は予算に合わないことが大多数だった)
■新規の業者を探しても既にお得意様が居て入れてもらえない。
(意外に斜面防災関係の協力会社は空いてないのです)
■仕方ないことですが大元の発注者の仕様に合う作業をしてもらえない。
(元請けが大元の発注者に納品する成果をイメージして作業できる業者は少ない)
どうでしょう?
高望みしすぎでしょうか?
この時の立ち位置は、協力会社から見ると「お客様」です。
要するに、買いたいモノがあるのだけれど、買いたい商品が無い。あるいは有っても高い。という状況だったということです。
もちろん、自分たちを神様だなんてことは思ったこと無いですよ(笑)
当時の私の戦略は、受注量(出来高)を増やすために外注を最大限活用するスタンスでした。
つまり、仮想支配下人員を可能な限り増やすというもの。
建設コンサルタント業務は、基本、人工積み上げです。
したがって、その業務に必要な人工数が標準値としてありますので、組織、部内の人員数で賄える業務量は自ずと限られてくるのです。
案外、このことを理解してくれていないベテランも居ます。
(少なくとも私の周りはそうでした)
よって、外注を確保するのは命題でもあったのです。
このうえで、前述の感想です。
あ、仕事量が限られている、つまり入札等での落札量が限られる、組織、部として対応可能な領域が狭く、絶対的な受注量が飛躍的に伸ばせない等の環境の場合は、この話は無意味かも知れません。
私が居たところは、可能な限り対応分野を広げ、そして受注量を増やすというスタンスを軸としていたので、上記のような話が出てくるのです。
★下請けとなった今、思う事(R6.7~)
下請けとなってからは、元請け(R6.6までの自分の立場)様から仕事を貰う立場になりました。
つまり、買われる商品の側に移った形です。
さて、元請けの時に感じていたイメージと合っているか?
案外、そうでも無いです。
建コンマッチングサイト等に登録して仕事を募集したりしましたが、そんなに問い合わせは多くは無かったですね。
どうでしょう。
通算でも約4カ月で問合せ10社程度でした。
そのうち、実際に仕事させて頂いているのが4社です。
それ以外に別ルートでの依頼が2社。
そんなに多いとは思っていません。
それは、自分が元請けに居た時には、必死になって探していたイメージしかないからです。
それが、いざ実際に立場が変わると、落ち着いた環境だと感じるほどです。
まぁ、結果、それで良かったのですが。。。。
現状では、まだ少し余力はありますが、十分な受注はあります。
断らなきゃいけない程の問い合わせがあったら、それはそれで別のことを思案しないとなりません。
これらのことを勘案して、下請けの立場になって感じることは次のようなことです。
■結局のところニーズとシェアに左右される(同業者は薄く広く存在しお得意様がいる)
(今までやってきているルーチンで間に合っていれば新たな外注先は探す必要ない)
■自分の存在が認知されている範囲は限られている(外注対象候補に入ってない)
(新しい外注先を欲する会社は一定数あると思うが自分の存在を知ってもらえていない)
(各社を回って営業する等の極端な営業戦略は執っていないのです)
■仕事を頂いている今の元請け様は丁寧で腰が低い(高圧的な人など皆無)
(お金を頂けるので神様は神様なのでしょうが言うならば腰の低い神様でしょうか)
私の営業戦略が、マッチングサイトでの告知やブログでのアピール等で、要するに欲している元請け様にヒッカケてもらう作戦なので、上記のような感覚になるのでしょう。
つまり、何が何でもこじ開けて入っていくという営業では無いのです。
偉そうなこと言ってますが、既存の同業者の仕事を力ずくで奪うような営業は後悔しそうで嫌なのです。
どうしても足りない!
そういう状況で、外注先を探されている会社様は絶対にある一定数あるはずです。
少なくとも、私が元請けでいた頃は、そんな感覚でした。
そういった会社様(元請け様)の役に立てれば十分であると思っています。
★結論
お客様(仕事を発注してくれる会社様等)は決して「神様」などでは無い。
ただ、ただ、大切な「お客様」である。
お客様が困っているところを上手くフォローできるような仕事ができれば、また使って頂ける。
技術的内容(成果)で、お客様の「困った!」を解決できるよう頑張れば、お互いにwin-winの関係になり得る可能性があると思う今日この頃です。
事実、私はそうしたい、そうありたいと思いながら仕事をしています。
あと、どうしてもというならば、「元請け様は神様」って言っても構わないとも思います。
だけれども、現代において、「オレはお客様だぞ!神様だぞ!」って言う客は、ヤバイ客ですよね(笑)
恐らく、カスタマーハラスメントの代表格でしょう?
なので、現代においては、
元請け様に向かって、「お客様は神様です」なんて言うと失礼に値しますよ(笑)
これが、結論です。
(なんじゃ、そりゃ)
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