「筑前町立大刀洗平和記念館」
 今は震電(実物大模型)を常設展示しているそうですね。

 私が行った2016年12月は、まだ震電はありませんでした。
 また、行ってみたいものです。

 さて、なぜこの話を記事にしたか、ですが、先に紫電改、飛燕と同様に紹介したとおり、これらが平和のために展示されている、ということを伝えたいなと思ったのです。
 戦争の兵器ですから、展示に反対の人も当然いるでしょう。
 当時の技術や、情勢、出来事、そして戦争の悲惨さや理不尽さも併せて伝えるための道標になってくれていると私は信じています。

 太刀洗平和祈念館のホームページにも、一番、大事なことが書かれています。
 多くの尊い犠牲のうえに現在の平和と繁栄があることを深く感謝し、この筑前町立大刀洗平和記念館は「平和への情報発信基地」として、 平和へのメッセージを発信し続けます。
 これです。

 展示物の中には、目を背けたくなるようなものもあるでしょう。
 そういった事実を、伝えていくのです。

 さて、館内ですが、
 撮影は、限定されているので注意が必要です。
 逆に、撮影できる機体は3機もあるという事です。
 「館内に展示してあります零戦・九七式戦闘機・震電(実物大模型)の3機は撮影可能です」

 唯一の現存機である零式艦上戦闘機三二型を撮影可能です。
 私が行ったときは、この機体だけ撮影できたのだろうと思います。
 (この機体の写真しか無かった)
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 上から見下ろすことができます。
 この三二型は、それまでのモデルから翼端が50cm程短くなったモデルです。
 つまり、元々の二一型は、この展示機より50cm翼が長いということです。

 上からだと、全体を見ることができ素晴らしい展示です。
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 階段を登るとコクピットが覗けます。
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 展示機の周りを全方位から見ることができます。
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 正面に回ったところ。
 プロペラと吸気口が判ります。
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 主脚の横にコクピットパネルの展示があります。
 復元品とのことです。
 当時の様子を感じられるように復元したのでしょうかね。
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 やはりエンジンは抜かれていますね。
 重たいので展示機が破損しないように抜くのが基本なのでしょう。

 栄エンジンだったと思います。
 星形空冷エンジン。
 シリンダーが中央の軸を中心に360°の全方向へ向いている?
 (表現が難しい)
 その姿が星のように見えるので星形と呼ばれる。
 二一型搭載の約900馬力から、三二型は約1100馬力にアップされた。

 冷戦は元々、
 エンジンが非力なのを機体側の徹底した軽量化と高剛性?の両方を突き詰めた高性能な機体ということは私も知っています。
 三菱の製品ですものね。
  
 ついでと言っては失礼ですが、もうひとつ。

 これは、「太刀洗レトロステーション」
 旧国鉄の太刀洗駅舎を改装した「昭和の美術館」とのこと。
 日用品や家電製品など2000点以上の展示品がるとのこと。
(中は見た事ありません)
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 平和祈念館から近いので行くときはセットで。

 ずっと、平和であることには、きっと努力が要るのだと思います。
 油断したら、同じ過ちを繰り返す可能性は否定できません。

 そうならないように、次の世代に事実を伝えていかねばならないと思います。