「渓床に対する石張工」

 砂防の渓流保全工の設計で、景観に配慮が必要な区間において岩張工を採用することがあります。
 でも、実際に施工されたものを見た人は意外に少ないのではないでしょうか。

 私が昔、設計したもので、施工済みの現場を見学した際に撮影した写真が残っていましたので参考に示します。
 こんな感じで、結構、ゴツイです。
 50cm未満ほどの石を張り詰めるので、施工は大変です。
 玉石張とか巨石張とか呼んだりもします。
 
 ちなみに、この現場は富士山麓です。
IMG_0699
 沈砂地(遊砂地)の下流端堰堤の水叩きから下流の渓流保全工の状況です。
 帯工で丁寧に区切りながら、岩張りされていますね。
 施工は大変だったと思います。
IMG_0698
 確かに、岩を張ると、景観的にも良いですね。
 もちろん、縦浸食に対しても強いんですよ。
 つまり、渓流保全工の性能を上げつつ、景観にも配慮する。
 結構なハイグレード仕様なのです。
 手間がかかっている分、ちゃんと費用対効果は得ているのです(はずです)。

 自分が設計した現場が出来上がったのを見るってのは、どんな現場でも嬉しいものです。
 皆さんも、設計に関わった現場を必ず見るようにしましょう。
 モチベーションの維持だけでなく、そこから得られるものも必ずあります。
 あら?ここ、変えられている?
 なんでだろう?
 なんて、新たな発見があったりもしますよ。

 端部処理なんか、現場で学ぶのが一番です。
 この積み重ねが経験として役にたってくる、必ず。

 前々から言っております、百聞は一見に如かず。です。
 そのモノを観ましょう。
 自分自身で。