小規模な河川や水路での工事に際しては水替えの工法としてポンプや土のう締め切りが用いられます。
 ですが、ある条件を満たせば「樋」が使えます。
 原始的ですが、確実です。

 砂防堰堤工事の際の床掘に標準仕様として考えらえていたりします。
 最近は街中では見る事なかったのですが、昨日、
 近所で見つけたんです。
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 どうですか?
 上流と下流をU型コルゲートフリュームで結んで、流水をバイパスする。
 見事です。
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 なぜ街中であまり見ないか?
 縦断勾配が無いからです。
 砂防堰堤の床掘だと、上流側と下流側に高低差があり、掛けやすいのです。
 勾配が無いと水を載せにくいのと、水位が上がった時に重量が上がって支えられないのです。
 この点、今回、見つけた樋は、鋼材でサポートしており、完璧です。
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 下流の既設取付部です。
 水が流れていますね。

 そして、現川道より低い床掘面では窯場排水としてポンプ排水されています。
 土のうの脇にポンプが見えると思います。

 現場を見て学ぶ。
 経験としては最高です。
 楽して学べる(笑)