皆さんは、大型土のうと聞いて、どのようなモノを思い浮かべますか?
 実は、大型土のうといっても、いくつか種類があって、一般の人は同じにしか見えないかもしれません。

 そう、例えば、下の写真のように、黒、白の大型土のうが積んであっても、全部、大型土のうだよねーという感じだと思います。
 そりゃそうだ。そんなの建設会社か建コンあるいは土木職くらいしか知らんよね。
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 実は、大型土のうには大きく3種類あります。

 ・トンパック(普通の白い大型土のう)  
 ・大型土のう(黒いヤツ)  
 ・耐候性大型土のう(黒いヤツ。認証通っている。)

 つまり、白いの黒いのあるけれども、最強なのは耐候性土のう。  
 (ー財)土木研究センター「耐候性大型土のう積層工法」設計・施エマニュアルに規定されており、1年対応品、3年対応品というのがあるのです。
 そして、(ー財)土木研究センター適合品に対し性能評価書「耐土性証」が発行されたもの。

 ほかのトンパックや黒土のう(非耐候性)は、特に認証とかなく、ある一定の定義で作られ売られているものとなります。
  
  何が違う?それは耐久力。

 ・トンパック、黒土のうは2か月~よくもって3年(通常は1年以内)
 ・耐候性大型土のうは2年耐久型、3年耐久型があります。

 1袋1m3の土砂を詰めて使う。
 そんな同じような袋でも、これだけ性能差があるのです。

 こんど、大型土のうが置かれている現場を見たら、あれは耐候性か?
 一時的な短期モノか?
 なんて目で見てみるのも良いかもです。

 もうひとつ付け加えると、「耐候性大型土のう協会」というのがあって、そこではこんなことに注意するよう呼び掛けています。

 「黒いからって、耐候性土のうと思わないで」だそうです(笑)

 確かに、知らない人は黒けりゃ耐候性だと思ってしまいます。
 認証が付いているか、確かめないと!!
 そして、2か月を超える設置の場合は「耐候性」を選択しましょうとガイドラインに書かれています。

 「耐候性大型土のう積層工法」設計・施工マニュアルを読んで、勉強しましょう。

 奥が深いですね。