数量計算書の作成。。。

 土木設計(特に斜面防災設計)を個人でやっているのですが、その最終段階にいる数量計算という作業が緻密で、いつも苦しんでいます。

 詳細設計業務は、計画して検討して、そして構造計算をして設計図面を描いて、最後に数量計算をして工事発注の為の積算ができるようにすることが目的です。
 図面は設計図そのものとして使われます。
 数量計算書は工事発注積算書の作成の基になります。

 大事な仕事なのです。
 つまり、頭脳を酷使します。
 最近、言われている脳疲労が激しいのです。
 丸1日、全開で設計業務をしていると、夕方にはクラクラします。
 (途中で他のことせず、一貫してやった場合ですよ)

 そんな中でも大変なのが数量計算書作成です。
 基準があって、土木工事数量算出要領や、それに関連するルールブックがあります。

 数量を積み上げて、工種や規格などがツリーになっています。
 好き勝手に数量計算すればいいわけではないのです。

 下の写真がその一例の、基本構成を示したルールブック。
 このツリー(体系)で、数量を整理しないとなりません。
 すなわち、積算システムと連動しているということです。    
IMG_8498
 下が、その中の画面です。
 WEBデータだと、検索窓に知りたいキーワード入れると教えてくれるので助かります。
IMG_8497
 検索窓に「落石防」といれたら、14個ヒットしました。
 その4個目が、下の落石防護柵工の数量計上ツリーです。
 細かいでしょ??
IMG_8496
 ちなみに、この落石防護柵工は、砂防、地すべり対策の中の落石防護柵工です。
 他に、道路など、レベル0区分の異なるモノも多々あります。

 そう、どの分野(レベル0)から入るかも重要です。
 ここを間違えると、下までピントずれたツリー構成になってしまいます。
 目的の数量計算ツリーと異なっているという意味です。

 何回もやっていれば頭に入ります。
 なのですが、毎回、違う工種やシチュエーションになり、積み上げ方や取りまとめ方が解らないものも多いのです。
 いつまで経っても、終わりがない勉強ですよ。
 建設コンサルタントの仕事ってのは。

 だからこそ、プロフェッショナルやエキスパートなんかが重宝されます。
 図面描くのプロ、数量計算のプロ、そんな人たちもいます。
 検討や、思想的な根拠、構造エビデンス等の方面でのプロもいます。

 そして、それは分野ごとに居るのです。
 一流の建設コンサルタント会社には、ある一定レベル以上の技術者が揃っているのは間違いありません。
 それ以外は、そうでは無いという意味ではないですが、やはり一流には一流の根拠というものもあります。
 やはり、受け継がれてきた伝統やノウハウは大きいと言わざるを得ないでしょう。
 学生達が大手を目指すのは、ある意味、仕方のない事なのでしょう。

 なぜか、数量計算しんどい~の話から、こんなところまで流れてきましたね。
 それでは、今日は寝ます。
 それかゲームでもしようかな(笑)
 今日は、仕事仲間の所で情報交換しながら構造計算していましたので、少々疲れました。
 構造計算も神経を使う作業なのですよ~。
 構造計算の後の作業として、
 概算工事費を出すのに、少し数量計算のところを触っていて、ふと数量計算めんどくさい~と思ったので、記事を書いてみた次第です。
 比較表作るのに、概算工事費が必要で、それを出すのに、概算数量が要るって話です。
 すべて、連動している作業なのです。
 
 年度末で、多忙になり、結構満足していますが、休日は仕事してます(笑)
 明日も当然仕事です。
 それは、それで、良きことなのです。
 私にとっては。