採用してみたシリーズ。

名称:「グリーンパネル」
レギュラーサイズ
2024.8頃の作業

<メーカー等>
 株式会社ダイクレ さん
>>日本最大のグレーチングメーカー|株式会社ダイクレ

<何の業務で使った?>
 変状が発生しつつある自然斜面の抑止(補強)工として鉄筋挿入工を採用した。
 その受圧板について、法枠工とKIT、田パネルを比較して最も評価が高かったので採用した。
 既往の業務の検討実績も参考に比較対象を抽出した。
 対象斜面が4箇所あって1か所はモルタル吹付面にも採用した。
 壁面用もあるが、コストが高いのでレギュラータイプをそのまま採用した。

<何の製品(工法)?>
 鉄筋挿入工(切土補強土工)の受圧板。
 967×967mmのスクエア型(四角)
 FRP製
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<特徴は?>
 知る人ぞ知る、緑化パネルの先駆者である。
 ロングセラー商品。
 完成度が高いので、特に進化もしていない(必要がない)。
 正四角形で967mm角のため面的抑止効果が高い。
 
 壁面用パネルとして緑化しない版もある。
 これがNETIS登録されたとのこと。
 NETIS登録番号:CG-220018-A

<コストなど(採用時の概算)>
 採用したノーマル型
・レギュラーサイズ 31,300円
・据え付け費     2,500円
・合計       33,800円

 土木コスト情報にも掲載されている。
 メーカーHPに以下の記載がある。
 『建設物価』『積算資料』にて 設計価格 が、『土木施工単価』『土木コスト情報』にて 設置歩掛 が掲載されている 一般工法 となります。

<採用した感想> 
 設計に際して、はじめは法枠工と違って展開図を書く際に簡単に思えた。
 しかし、実際のところは、採用した現場は自然斜面で展開形状がいびつであり、標高でコントロールできない状況であった。
 展開長と@1.5m割りが、隣の断面と同じにならない現象。
 つまり、配置面(対象範囲)展開図に@1.5mで千鳥で面的に上手く配置するのに苦労した。
 少しずつズラしたりしながら隣の断面とのつながりを維持するのが大変。
 (法枠でも結局同じだが)
 切土法面であれば、標高コントロールと法面展開はイコールになるので、自然斜面での法面工(抑止工類付き)は展開するのが大変。
 おっと、これは製品の感想とズレている。
 失礼しました。
IMG_8481

 製品採用の感想としては、使い勝手はいいです。
 構造図も簡単だし、薄いから鉄筋挿入長が取れるので有利(鉄筋全長で長さ50cmラウンドなら)。
 同条件で法枠工だと、枠高分の挿入長が消える。
 グリーンパネルの高さが40mmなので、鉄筋挿入長が長く取れ有利になりやすい。
 (定着層が土砂や安全率がシビアな場合)
 これ、意外に盲点なんです。
 受圧板の厚みと、鉄筋長50cmラウンド。
 これ、かなり有利に効くよ~

以上