道路工事の現場で、アスファルト舗装部を鉛直カットしてくれている現場がありました。
 普通、そんなのいくらでもあるでしょう?

 いやいや、この写真見てください。
 綺麗な掘削面。素晴らしいカット技術。
 バックホウの操作技術が極めて高いと推察されます。
IMG_8140
 本題ですが、アスファルトの舗装構成です。

 ・表層(アスファルト)
 ・基層(アスファルト)
 ・路盤(上層、下層で分けるのが普通)
 ・路床(表面から1mまでの範囲まで)
 ・路体(路床より下の材料)

 これを踏まえて、次の拡大写真を見てください。
IMG_8141
 解りますか?
 一番表面の硬そうなのが「表層(アスファルト)」。
 その下に黒い粒が詰まった薄く見える層が「基層(アスファルト)」。
 その下に灰色(グレー)っぽく見える層が「路盤(単層?)」。
 それより下は路体です。
 この断面には路体までは写っていません(掘削深度が60~70cmくらいなので)。
 
 表層(アスファルト) 3cm
 基層(アスファルト) 4cm
 路盤(上層と下層の区別不能/粒調砕石~クラッシャラン?)20cm

 くらいの構成でしょうか。
 もしかしたら表層は単層かも知れません。
 この構成は、道路の規格によって変わります。
 国道などの道路規格が高い道路は、舗装厚(各材)の厚みが厚くなります。
 
 まったく話は変わりますが、
 この舗装の上から表層を被せて打つことをオーバーレイといいます。
 また、表層部分を数cm削って被せ直すことを、切削オーバーレイといいます。

 ちょっとしたことでも知っていると、何かの時に小ネタになりますよ。