令和6年7月から個人事業主として開業しました。  
 そして年が明け、初めての決算ならびに決算申告(確定申告)です。
 消費税の申告もあります。

 ほんとうは、税理士さんに頼もうかと思っていたのですが、先輩企業者から、仕入れが無い(技術者家業なので技術が商品です)んだから簡単だと説得?されて、自分でやってみることにしました。
 開業して余裕が無いんだから税理士さんに頼むなんてもったいない、という助言が効きました。

 複式帳簿をエクセルでまとめていましたが、これもネットのフリー帳簿を使いました。
 青色申告できるように、開業時に書類も提出済みです。
 このフリーのエクセル帳簿、なかなか高性能な帳簿で、必要書類全てと当然ながら決算書として正確な数字が決算書の様式で出てきます。4枚構成のすべての様式。
 また、入力の際の経理的な不明事項は、ネットで調べれば大体わかります。

 ですので、あとは、E-TAXなんですが、今年からスマホで認証して簡単にe-taxできるようになっているのです。
 驚いた。

 そんなことで、まだ1月ですが、入力はできるので、早速やってみました。
 まだ、取引先から源泉徴収票が来てないので、すべて揃ったら本送信(提出)するということで、今は仮入力状態です。データ保存できるので、早めに形にしておくべきだと思いました。
 ふるさと納税の証明等も、まだ来ない分もありますからね。
 必要情報、書類など、全部そろうのは1月末頃でしょう。

 さて、ざっくりの手順ですが、
(やっている人にとっては、見る意味のない情報です)
 注意事項として、ログイン的な作業は、新規あるいは納付書送信時にマイナカードとスマホで認証しますので、手元にマイナカードは必要です。もちろん、暗証番号も。
 保存データを読み込んで編集する際も、このログイン的な認証作業が出てくると思います。

 ①国税局のHP(申告書作成コーナー)でスマホとマイナカードで登録します。
   マイナカードをスマホで読み取り暗証番号で照合できます。
  過去のIDがあれば、それも統合?できていますね。
  登録住所等、過去の引用できます。 
  
 ②決算書を作成します。
  エクセルで入力済みの項目集計を、そのとおり入力していく感じです。
  ルール通り経費等を帳簿記録していれば、転記するだけの話です。

  ★注意!★
   決算書作成と所得税の申告書作成は、データを読み込んで連動(連続)
   して作成しないと65万円の青色申告(e-tax)対象になりません。
   データファイル名が、r6syotoku_kessan.dataになってないとダメです。
   それぞれ独立して作成すると、別々ファイルになり、ダメです。
    r6syotokuとr6kessanが別々だと、確定申告書の表紙に決算書を
    別途提出〇になり、e-tax扱いになりません。

  私は、しばらく気が付かず、連動してのデータを再入力しました。

 ③確定申告書を作成します。
  これはサラリーマンでもやる作業。
  給与、ふるさと納税、医療費、などに加えて、事業所得として
  先の決算書の内容を反映します。引き継いで作成する。という作業。
  決算書と連動して作成するのが65万円青色申告(e-tax)を受けるために必要です。
  給与ならびに、個人事業主としての源泉徴収額もここでまとめて入力します。
  各企業から源泉徴収票が送られてきていますので、その合計。
  もちろん、帳簿上の額とも整合します。

 ④e-taxで送信。
 (今回は、この手前まで作業しました)
  単に送信ボタンを押す。
  納付、還付口座を登録していなければ登録する。

 ⑤消費税の申告。
 (今回は、送信する手前まで作成しました)
  みなし仕入れ率で納税する簡易計算を選択しているので、
  売り上げ額が確定しているため単純に算定されます。
  みなしでやっている場合は、決算書のデータを引き継がなくても
  単独で作成しても同じです。
  納付方法を選択して、それぞれに対応する手続き等をする。
  特例期間につき、
  私は2割特例を利用可能でしたので税額は少なく抑えられました。

 なんと簡単(やって終わってみると、という意味で)。
 やる前は、難しそう、無理。できねーよ。
 と、思ってましたが、出来ましたね。
 最初は入力に手間取りました。正直なところ1回目は様子見ながらなので時間かかるでしょう。
 1回入力したことあれば、思い出したらすぐできる内容です。

 そして、今年から入力様式が一本化され、サラリーマンも個人事業主も一緒になったのがいいですね。
 しかも、入力は圧倒的に便利になりました。
 かなりスムーズにできます。ちなみに、パソコンでやりましたので、スマホで入力するケースはどうなのか解りません。
 住民税への転送?や個人事業税に送られる(市町村へ)入力も明確になっており、解りやすいです。
 そのほかの収入や控除、殆どを網羅しているのではないでしょうか(当然か)。
 去年までのとは、だいぶ進化した国税庁の確定申告コーナーとスマホ認証の威力は相当に高いといえそうです。

 そんなこと言っても、問題なのは中身です。
 ですが、経費に変なのが入ってないので、税務調査で見られても、何も無いので問題ないのです。
 私の場合は技術を売るので、経費が小さいのです。
 経費率は10%くらい?
 いや、もっと小さいか。
 (開業のためのPCや備品が入っている初年度でさえ)
 なので、オカシイ!と仮に突っ込まれても、極めて僅かな額にしかならない訳です。
 とにかく、必要な、実際に使ったモノしか入れないので、そうは問題にならないはずです。
 私の場合、自宅事務所ですが、電気代や水道代など一切案分計上してませんから(未計上)。
 どうせ生活で使っているので、そこは計上しなくてもいいやってことで。
 だけど110円の糊は経費計上するっていう不思議。

 それはさておき、
 将来的に安定して稼げれば、税理士さんにお願いして面倒な帳簿から解放されたいものです。
 その前に、会計ソフト買わないと。

 いずれにしても、ひとつの難関と思っていた決算処理、申告にめどがついたのは良いことです。
 所得税についても、支払いを振り込んで頂く際に源泉徴収されているので、確定申告段階では最終清算的な金額となっているため調整程度の額で済みます。
 いまのところ、還ってきそうな雰囲気です。
 ただし、消費税と、その後の個人事業税は、算定額全額を納めないとなりません。
 (そうそう、住民税も半年で年間分を全額納めないといけないんですよ!そっちが大変。) 
  
 さて、こっちの処理にめどがついたので、年度末の仕事に集中します!