公園にある砂場。
ある時、何気なく眺めていると、これって、マサやんなぁ。と思い出すように感じてしまいました。
マサとは、花崗岩類の強風化した粒のことで、これらが溜まっている、集まっている土砂を真砂土と呼びます。花崗岩起源の砂、シルト、粘性土などの集合状態です。
明るい色調なのは石英、斜長石、アルカリ長石のような透明あるいは白色の鉱物が多いからです。
真砂土は園芸用にも利用され、かなり安価で手に入ります。
瀬戸内を主体として、花崗岩類が分布する地域で大量に生産(採取)されます。
(別の話ですが、真砂土地域は土砂災害のリスクが高いので、そちらへの注意も必要です)
この真砂土、強風化する前の新鮮な花崗岩が、墓石などに利用される御影石などなのです。
御影石の名称は、発見?された兵庫県武庫群御影町という地名に由来しています。
研磨することで非常に美しい石材となります。

話は戻りますが、公園の真砂土は、砂質土になっています。
強風化花崗岩から生成された真砂土は、砂、シルト、粘土、一部の礫分(直径2mm以上)から構成された、いわゆる土砂です。この状態が園芸用に用いられる優良土に相当します。
そこから粘性土、シルトのような細粒分が抜け、砂分優勢となったものが、砂質土、あるいは砂として扱われます。
この砂、あるいは砂質土が、公園の砂場の砂なのだろうと思います。


そもそも、グラウンドなどに入れられた砂質土は、ほとんどが真砂土であろうと思われます。
写真のとおり、こんな感じで白っぽい明るいグラウンドは真砂土でしょう。
アップで見ると、先ほどの鉱物が多く入っているように思われます。
この真砂土に、有機物が多量に混ざると、良質な耕作土になっていくのだろうなぁと思う次第です。
粒度分布が耕作土に適し、ある程度の水持ちと、水はけのよさを兼ね合わせた優良土です。
もういちど話を戻しますが、
真砂土を人工的にフルイにかけて砂分だけを取り出し、砂質土あるいは砂とする場合もあります。
ちょうど海の砂が、こんな状態です。
波や海水で洗われ、粘土、シルトのような細粒分が流され、砂となったのです。
まさにフルイにかけられた後の状態です。
このような綺麗な砂を利用するのは公園だけでは無く、コンクリート工場(プラント)でも必要不可欠となります。
そう、細骨材。これに使われています。ここで使用される砂は公園の砂と違って厳密に粒度管理されているので、価格は普通の真砂土よりはるかに高くなります。
標準砂とよばれる高品質な砂もあり、この砂の内部摩擦角がφ=30°として概ね通っているのではないでしょうか。
またもや話が飛びますが、
φ=30°の砂を、上から流しながら落とすと、だいたい30°の円錐が出来上がるというのがφ=30°のイメージです。実際は、僅かながらの粘着力cがあったり、湿り気(湿度)によって制限され30°以上の円錐を形成してしまうでしょうが、理論的にはφ=30°は、30°の円錐を形成するのです。
公園の砂場で簡単に体験(実験)できますよ。
φ=35°の礫を同様に落とすと35°の円錐を形成する、というイメージになります。
礫もコンクリートプラントでは必需品であり、粗骨材となります。
★上記の詳細は別の記事で示しています。
こちらを参照してみてください。
リンク>>>公園の砂場で砂質土の内部摩擦角φを考える(子供の遊び場で土質を勉強)
ちなみに、粗骨材は、砂岩礫が高品質材となります。
頁岩、泥岩でも、新鮮・硬質であれば問題ないですが、特定の鉱物の混入によりスレーキングやアルカリ骨材反応によるコンクリート劣化の要因となりますので注意が必要です。
最後に、ホームセンターコーナンで売ってた真砂土と砂を紹介しておきます。

真砂土です。税込みで18kgで250円くらい。

砂です。18kgで、税込み220円くらい。
こんな感じで、買おうと思えば身近なところで購入できます。
別に、コーナンの宣伝をしているわけではないですよ(笑)
どこでも売ってますから、ホームセンターでも建材屋でも。
それくらい、一般的な材料ということでしょう。
こんな、公園の砂場を眺めるだけで、いろいろな事が繋がっていく。
なんとも不思議なものです。
ある時、何気なく眺めていると、これって、マサやんなぁ。と思い出すように感じてしまいました。
マサとは、花崗岩類の強風化した粒のことで、これらが溜まっている、集まっている土砂を真砂土と呼びます。花崗岩起源の砂、シルト、粘性土などの集合状態です。
明るい色調なのは石英、斜長石、アルカリ長石のような透明あるいは白色の鉱物が多いからです。
真砂土は園芸用にも利用され、かなり安価で手に入ります。
瀬戸内を主体として、花崗岩類が分布する地域で大量に生産(採取)されます。
(別の話ですが、真砂土地域は土砂災害のリスクが高いので、そちらへの注意も必要です)
この真砂土、強風化する前の新鮮な花崗岩が、墓石などに利用される御影石などなのです。
御影石の名称は、発見?された兵庫県武庫群御影町という地名に由来しています。
研磨することで非常に美しい石材となります。

話は戻りますが、公園の真砂土は、砂質土になっています。
強風化花崗岩から生成された真砂土は、砂、シルト、粘土、一部の礫分(直径2mm以上)から構成された、いわゆる土砂です。この状態が園芸用に用いられる優良土に相当します。
そこから粘性土、シルトのような細粒分が抜け、砂分優勢となったものが、砂質土、あるいは砂として扱われます。
この砂、あるいは砂質土が、公園の砂場の砂なのだろうと思います。


そもそも、グラウンドなどに入れられた砂質土は、ほとんどが真砂土であろうと思われます。
写真のとおり、こんな感じで白っぽい明るいグラウンドは真砂土でしょう。
アップで見ると、先ほどの鉱物が多く入っているように思われます。
この真砂土に、有機物が多量に混ざると、良質な耕作土になっていくのだろうなぁと思う次第です。
粒度分布が耕作土に適し、ある程度の水持ちと、水はけのよさを兼ね合わせた優良土です。
もういちど話を戻しますが、
真砂土を人工的にフルイにかけて砂分だけを取り出し、砂質土あるいは砂とする場合もあります。
ちょうど海の砂が、こんな状態です。
波や海水で洗われ、粘土、シルトのような細粒分が流され、砂となったのです。
まさにフルイにかけられた後の状態です。
このような綺麗な砂を利用するのは公園だけでは無く、コンクリート工場(プラント)でも必要不可欠となります。
そう、細骨材。これに使われています。ここで使用される砂は公園の砂と違って厳密に粒度管理されているので、価格は普通の真砂土よりはるかに高くなります。
標準砂とよばれる高品質な砂もあり、この砂の内部摩擦角がφ=30°として概ね通っているのではないでしょうか。
またもや話が飛びますが、
φ=30°の砂を、上から流しながら落とすと、だいたい30°の円錐が出来上がるというのがφ=30°のイメージです。実際は、僅かながらの粘着力cがあったり、湿り気(湿度)によって制限され30°以上の円錐を形成してしまうでしょうが、理論的にはφ=30°は、30°の円錐を形成するのです。
公園の砂場で簡単に体験(実験)できますよ。
φ=35°の礫を同様に落とすと35°の円錐を形成する、というイメージになります。
礫もコンクリートプラントでは必需品であり、粗骨材となります。
★上記の詳細は別の記事で示しています。
こちらを参照してみてください。
リンク>>>公園の砂場で砂質土の内部摩擦角φを考える(子供の遊び場で土質を勉強)
ちなみに、粗骨材は、砂岩礫が高品質材となります。
頁岩、泥岩でも、新鮮・硬質であれば問題ないですが、特定の鉱物の混入によりスレーキングやアルカリ骨材反応によるコンクリート劣化の要因となりますので注意が必要です。
最後に、ホームセンターコーナンで売ってた真砂土と砂を紹介しておきます。

真砂土です。税込みで18kgで250円くらい。

砂です。18kgで、税込み220円くらい。
こんな感じで、買おうと思えば身近なところで購入できます。
別に、コーナンの宣伝をしているわけではないですよ(笑)
どこでも売ってますから、ホームセンターでも建材屋でも。
それくらい、一般的な材料ということでしょう。
こんな、公園の砂場を眺めるだけで、いろいろな事が繋がっていく。
なんとも不思議なものです。
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