ここでお話しするフェンスとは、
 転落防止や立ち入り防止のフェンスなのですが、一般の人は、フェンス、と一括りでしょう。
 実は、形式や仕様によって様々なタイプがあります。
 
 そんなフェンスの、代表的なタイプの写真を撮ってきました。
 今回紹介するタイプとは、基礎のタイプです。
 フェンスに限ったことでは無く、様々な柱状構造物に共通するものでもあります。

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 これは、構造物(擁壁等)の天端に埋め込んだタイプで、連続した基礎形式となります。
 布基礎タイプとも呼ばれます。
 根入れは比較的短いです。柱鋼材の曲げせん断応力と、コンクリート部分の押し抜きせん断応力でもたせるので強い基礎定着が期待できます。
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 これは独立基礎(単独基礎)タイプです。
 支柱とコンクリートブロックの支持は連続基礎タイプ同様に強く根入れは短くて良いですが、コンクリートブロックと周囲の地盤の受動土圧によってもたせるので土の中に50cm程度以上(想定応力と地盤による)は入れないと倒れてしまいます。
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 これは、連続基礎タイプなのですが、最近流行のベースプレートタイプです。
 構造物の天端にドリルで穴を空けてアンカーネジを打ち込んで固定します。

 このような基礎形式タイプの区分は、落石防護柵工や仮設防護柵工、遮音壁等でも同様の区分があると思います。

 いずれにしても、最近の流行はベースプレートタイプではないでしょうか。
 構造物の更新も、埋め込み式と比較して簡単なので、ライフサイクルコスト面でも優位となります。

 技術者以外で、こんなところに目線を向ける人はいないですかね。