以前、河川地下バイパスの記事で紹介しました近所の河川ですが、改修前の写真を撮っていました。
 私も、以前(施工前)はどうなっていたか気になっていたのでしょうね。

 自分が撮影したことを忘れていたのですが、その時は気になって撮影してたんだと思います。
 改修工事が進む河川で、この後、どうなっていくのだろう?という単純な興味だけですから。
 自分が設計に関わった訳でもないですから、まさに興味本位。

 これが、その時の紹介写真、つまり、アフター(完成後)。
 下流の地下河川バイパス吞み口を見た写真です。
IMG_7869
 次の写真が、その、ビフォー(施工中)写真です。
 上流(手前)側の旧護岸が残っています。矢板で、施工端部を小口止めしている状況。
IMG_2973

 次の写真が、上流側を見たアフター(完成後)写真。こちらは概ね同じ範囲ですので、解りやすいです。右岸に見える個別指導塾の上流まで完成し、その上流は矢板むき出し状態。
IMG_7655
 次の写真が、そのビフォー(施工前)写真。
 個別指導塾の付近は自立矢板が打たれ、その下流側は旧護岸がまだ残っています。
 川幅が全く違うのが解ります。かなり拡幅できています。上の完成後写真では、塾沿いに護岸が完成していますが、この施工前写真では、塾と護岸の間に2m程度の空地が存在しています。単純に、このスペース分は拡幅されていることになります。しかも直壁なので流下断面の拡大は大きい。
IMG_2974

 一般の方は気が付かないのですが、写真を撮影している場所が橋梁上で、その上流区間が暫定改修(矢板打設)され、その下流が旧護岸という状況は、少ない事例では無いでしょうか。
 橋梁架け替え工事が絡むと、どうしても河川改修は苦しくなります。
 橋梁の管理者は誰??
 そう、河川管理者ではなく、道路管理者なのです。
 そんな事情もあって、なかなかシンクロして改修できないのです。

 下流から上流へ押して行くのが河川改修の常道ですので、常識的には上流が先なのは少しイレギュラーしています。
 下流から押していくことで、ボトルネック形成を避けるための方策なのですが、結局のところ、どこで溢れるかだけの違いなんですけどね。
 ここのケースだと橋梁部分がボトルネックになってしまっています。
 (現在は橋梁架け替え終了で解消済み)

【関連記事(地下河川(バイパス)は意外に身近にもある)】
   ↓  ↓  ↓
  地下河川(バイパス)は意外に身近にもある(近所の事例に見る構造)