前に紹介したアンカー工のミステリーとは少し異なったものですが、車の助手席から走行中に撮影したものですのでブレています。この写真のアンカー工は、吹付法枠工と枠内受圧板の構成となっています。
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 このような構成は、先に吹付法枠工∔アンカー工を施工して、その後、枠内に現場打ちコンクリートやプレキャスト受圧板で追いアンカー工を打設するケースでよくみられるものです。

 それはそうなのですが、最初(行きの車窓で見たときは)は気にならなかったのですが、その後、昼飯を食べている時に思い出して、違和感を感じ始めました。

 その理由は、吹付法枠工の縦枠と横枠の交点に、箱抜きの痕があり、コンクリートのようなもので埋められています。
 その段数が2段。
 枠内に現場打ちコンクリートで打設したアンカー工が2段。
 辻褄は合っています。
 斜面(法面)安定に必要な抑止力は入っているのでしょう。
 
 枠内の現場打ちコンクリート受圧板は、地盤反力的にはもっと小さくても良いのかも知れませんが、全部枠内を埋めるという思想だろうと推察されます。
 
 何が違和感なの?
 そうですね、法枠交点の箱抜き埋め痕が、綺麗なんです。
 もし、ここにアンカー工を打設して、除荷、撤去したなら、もっと荒れているはずでは無いかと。
 とすると、最初からココ(交点)にはアンカー工が打設されなかった。
 箱抜きはしたが、打設せず、埋めた。ということになります。

 つまり、施工途中に枠内に現場打ちコンクリート受圧板を作り、アンカー工を打設せねばならない何かがあった。と推理できます。

 色々な理由が考えられますが、推理はここまでにしておきましょう。
 (とにかく苦労したことは間違いない)

 ただし、このように何だろう?なんでだろう?
 そう思うことが大事ということを言いたいです。
 周りの景色やモノに、目をやるという習慣です。


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