フラップゲートって聞いたことありますか?
 安価で無動力で治水性能を飛躍的に向上させることができる施設(パーツ)です。
 近所で見つけてきました。添付の写真のようなもので、これは円形です。  
 四角形のものもあります。排水管や樋管の形状に合わせてセットされます。
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 真横から見ると、かなり平べったいです。
 すこしだけ水面側が開いているのが分るでしょうか?
 そこから水が流れ出ています。
 平常時は河川側へフラップを押しながら流水が流れていきます。

 降雨時、出水時には河川水位が上がるとフラップを押す力(水圧)が上がり蓋が閉まる状況になって排水はストップします。河川からの逆流も起こりません。
 これが河川から堤内(生活エリア)へのバックウォーターを阻止している機構となります。
 こんな鉄板1枚で、そんな重要な機能を担っているのです。すごいでしょう。
 ちなみに、写真のフラップゲートは1m未満ですが、2m×2mなんてのもあります。
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 安くて高機能なフラップゲートですが、本体はメーカー製品でして設計の肝となるのは取り付ける方のコンクリート躯体になります。既設の排水管や樋管であれば口元周りの基礎を打ち換えないとなりません。新設であれば標準形状を踏襲するなりして当てはめる形になります。

 そんなフラップゲートですが、大まかな機能は樋門と同じで、問題となるのは出水時間が長期化すると河川側の水位が下がらず内水を排水できない状態が継続して内水氾濫を引き起こすことになります。 
 これは、フラップゲートや樋門が悪いのではなく、内水側の貯水能力や流出抑制能力の無さが問題なのです。ゲートが無ければ早々に河川水が堤内に噴出するのですからクレームはお門違いですよね。

 大規模な樋門設置エリアや河川で囲まれたクローズ域などではポンプ施設による排水システムが整備されていると思います。

 治水というのは、そんなに簡単では無いので、それを管理する公共の方々は日常から大変な仕事をされているということです。
 感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。


【参考記事(排水機場やポンプ場は大きな巨人です)】
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 排水機場やポンプ場は治水を担う大きな巨人です(身近にあるけど気が付かない)