ため池は、江戸時代までにその多くが作られ、現在は改修しながら使用されている。
昭和や平成に新たに作られたものは殆ど無いのではないでしょうか。
そんなため池ですが、2004 年10月に発生した新潟県中越地震で養殖の鯉が被害を受けたということでため池の損壊が多数発生していることが知られました。少なくとも私はそれまで地震でため池が崩れることを知りませんでした。
その後の東日本大震災でも、多数のため池や貯水池の堤が崩壊し、尊い命が失われた事例もありました。貯水量150万立米の大きな藤沼湖(藤沼ダム)においても決壊し、150万トンの出水があったと記録されています。ネットにいろいろとオープンになった記事がありますので、詳しくは探して みてください。
藤沼ダムも見に行ったのですが、既に復旧された後で、その当時の状況を現場で感じることはできませんでした。
復旧後の藤沼ダムの写真です。1枚だけ添付します。この水が流れ出たってことです。150万トン。
そして、復旧された堤体は白く見える部分です。

このように、地震でため池が被災することは世間の知ることとなり、今ではため池ハザードマップや自治会を対象としたワークショップ等の実施により逃げることの重要性の広報活動を市町村が実施している最中かと思います。
私も、建設部門の技術士で河川砂防および海岸・海洋の選択科目、あるいは農業部門も持っている関係上、こういったため池問題も良く理解しておかねばならない立場です。
そんなことで、私が見てきた「ため池の被災」現場と、そことは関係ないですが私が見てきた「ため池の改廃」実例現場の写真を添付します。(注意:あくまでも見学したのみの現場ですので)
<ため池被災の事例>
福島県の事例です。東日本大震災で堤体が崩壊し、下流へ鉄砲水が出たという現場です。
2021年11月に現場を見たので、今は復旧が終わっていると思われます。

↑堤体下流からの写真。堤体が向かって左半分消失(崩壊)した状況がわかります。

↑上記写真から、下流側へ移動して全景を撮った写真です。
水が流れているのが解ります。

↑上記写真位置から下流側へ反転して撮影した写真です。
直下には民家等が無くて良かったと思えます。

↑これは、堤体崩壊・流出部の近景です。岩盤の上に堤体盛土が載っていたのでしょうか?すべり易い条件にあったのかも知れません。あくまでも推測です。
実際に崩れたため池を幾つか見ましたが、やはり外見だけでは判断できないと痛感しました。
<ため池改廃の事例>
わずかに2事例ですが、私が見た事例の写真がありましたので紹介します。
自分でやったことは無いですが、見てくるとやり方が頭に残るので良き経験(見聞)です。

これは、青森県の事例です。私が見てきた時は雪が積もってまして解りにくくてすみません。
堤体をVカットして貯水能力をゼロとしています。貯水池側は貯水は無く湿地状になっています。

これは、佐賀県の事例です。堤体をVカットして下流側の地盤高と同じレベルまで開削しています。
池の方が低いので、貯水池は残っていますが、下流地盤高までしか貯水しないので、堤体破損による鉄砲水などは発生しません。
カットの断面は、対象降雨規模や実降雨事例から出水モデル(ハイエトグラフ・ハイドログラフ)を作成し、貯水位が上昇しない規模のカットがなされるのが普通です。稀に、オリフィス型の通水管渠を設けて調整池能力(機能)を持たせる改廃もあるようですが、管理が必要なのでオープンが多いと聞きます。
ため池の所有者や権利者が主として民間であるため、メンテナンス・フリーが最適ということではないでしょうか。
あとは、埋め立てして、その土地を利用する等の方法もあるようですが、その事例はまだ私は見たことが無いので紹介できません。
灌漑施設の進歩もあるでしょうが、農業部門の衰退とも関係ある問題だけに、こういった現場を見ると複雑な心境や思いをシミジミと感じます。
昭和や平成に新たに作られたものは殆ど無いのではないでしょうか。
そんなため池ですが、2004 年10月に発生した新潟県中越地震で養殖の鯉が被害を受けたということでため池の損壊が多数発生していることが知られました。少なくとも私はそれまで地震でため池が崩れることを知りませんでした。
その後の東日本大震災でも、多数のため池や貯水池の堤が崩壊し、尊い命が失われた事例もありました。貯水量150万立米の大きな藤沼湖(藤沼ダム)においても決壊し、150万トンの出水があったと記録されています。ネットにいろいろとオープンになった記事がありますので、詳しくは探して みてください。
藤沼ダムも見に行ったのですが、既に復旧された後で、その当時の状況を現場で感じることはできませんでした。
復旧後の藤沼ダムの写真です。1枚だけ添付します。この水が流れ出たってことです。150万トン。
そして、復旧された堤体は白く見える部分です。

このように、地震でため池が被災することは世間の知ることとなり、今ではため池ハザードマップや自治会を対象としたワークショップ等の実施により逃げることの重要性の広報活動を市町村が実施している最中かと思います。
私も、建設部門の技術士で河川砂防および海岸・海洋の選択科目、あるいは農業部門も持っている関係上、こういったため池問題も良く理解しておかねばならない立場です。
そんなことで、私が見てきた「ため池の被災」現場と、そことは関係ないですが私が見てきた「ため池の改廃」実例現場の写真を添付します。(注意:あくまでも見学したのみの現場ですので)
<ため池被災の事例>
福島県の事例です。東日本大震災で堤体が崩壊し、下流へ鉄砲水が出たという現場です。
2021年11月に現場を見たので、今は復旧が終わっていると思われます。

↑堤体下流からの写真。堤体が向かって左半分消失(崩壊)した状況がわかります。

↑上記写真から、下流側へ移動して全景を撮った写真です。
水が流れているのが解ります。

↑上記写真位置から下流側へ反転して撮影した写真です。
直下には民家等が無くて良かったと思えます。

↑これは、堤体崩壊・流出部の近景です。岩盤の上に堤体盛土が載っていたのでしょうか?すべり易い条件にあったのかも知れません。あくまでも推測です。
実際に崩れたため池を幾つか見ましたが、やはり外見だけでは判断できないと痛感しました。
<ため池改廃の事例>
わずかに2事例ですが、私が見た事例の写真がありましたので紹介します。
自分でやったことは無いですが、見てくるとやり方が頭に残るので良き経験(見聞)です。

これは、青森県の事例です。私が見てきた時は雪が積もってまして解りにくくてすみません。
堤体をVカットして貯水能力をゼロとしています。貯水池側は貯水は無く湿地状になっています。

これは、佐賀県の事例です。堤体をVカットして下流側の地盤高と同じレベルまで開削しています。
池の方が低いので、貯水池は残っていますが、下流地盤高までしか貯水しないので、堤体破損による鉄砲水などは発生しません。
カットの断面は、対象降雨規模や実降雨事例から出水モデル(ハイエトグラフ・ハイドログラフ)を作成し、貯水位が上昇しない規模のカットがなされるのが普通です。稀に、オリフィス型の通水管渠を設けて調整池能力(機能)を持たせる改廃もあるようですが、管理が必要なのでオープンが多いと聞きます。
ため池の所有者や権利者が主として民間であるため、メンテナンス・フリーが最適ということではないでしょうか。
あとは、埋め立てして、その土地を利用する等の方法もあるようですが、その事例はまだ私は見たことが無いので紹介できません。
灌漑施設の進歩もあるでしょうが、農業部門の衰退とも関係ある問題だけに、こういった現場を見ると複雑な心境や思いをシミジミと感じます。
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