建設コンサルタントにおいてもリモートワーク(テレワーク)が定着はしたが、たくさんの問題を撒き散らして今なお争いの種になってしまっているように思います。  

 そもそも外出できないという条件がついたコロナ過での一時凌ぎであったと考える人たちが大勢を占めているので、その中で家に居ながら仕事できて給料もらえて、しかも家事や色々なことをしながら働けるという姿勢で既得権益を得たと思っている人たちと、そうでない人たちが折り合うはずもない。
  
 私は令和6年6月をもってサラリーマン生活にピリオドを打ったので、そのような議論や争いからは距離をおいた形になったため幸いでした。ちなにみ、どこの会社も同様かと存じますが、私が会社に所属していた頃も出社派とリモートワーク(テレワーク)推進派が存在し、たびたび議論あるいは争いの種となっていました。

 概ね、リモートワーク(テレワーク)を主張するのは若手、あるいは新婚~子育て世代で、それに反するは上級管理職であったりします。
 そして、リモートワーク(テレワーク)を主張する側は、家事や育児しながら仕事できるからベストと言い、反対派は家事や育児をしている時テレワーク間は労働時間ではないが帳尻合っているのかと指摘し、様々な管理ソフトを試しても、うやむやになって結果はグレー。
 ソフトでPCの前に居る時間をカウントしたら、ほぼ間違いなく労働時間に満たない。
 そんな結果が出るので、反対派に勢いを与える結果となる。

 あたらしい時代だからと言うことなのだが、やはり不公平感は根強い。
 そもそも、出社派からリモートワーク(テレワーク)派への不満は多々聞くが、その逆はあまり聞かない。
 あるならば、そういう時代だから容認するのが社会の流れでしょ?みたいな主張くらいかと思う。
 客観的に見た軍配は、出社派にあり、どこかの記事で書きましたが、デキルやつほど沢山の仕事を任されて、不本意かもしませんが長時間労働になりがちです。それに対してリモートワーク(テレワーク)では長時間労働は発生しにくいでしょうから、その結果、絶対的な成果を出すエースクラスってのが出ないので、尚の事、劣勢になるのでしょう。もちろん例外も居るでしょうし、職種によりけりってのも事実です。

 私個人としては、こと建設コンサルタント業界では、主戦の技術職のリモートワーク(テレワーク)はやっぱり厳しいのでは無いかと思います。
 ただ、設計補助職や事務職のように、ある程度ルーチンであったり、図面の修正や整理、データ整理、電子納品作成等の作業をする方は、十分リモートワーク(テレワーク)可能だと思います。
 もちろん、先に述べた、労働時間管理の面が克服されるならという話です。

 反対派の言う、家事、育児に手を回している間は労働時間ではない。この言葉の意味は深いと私は思います。

 労働時間中の働きながら他の用事をする。という行為や主張ですが、在社中に仕事ではない他のことをチョイチョイするのと同じだと考えるのが普通だからです。
 どうしても出社できない予期せぬ事象が発生し、退職の危機まで至るって人に対しての問題回避の手段としてのリモートワーク(テレワーク)であれば、その辺を加味して適正な業績評価や手当の見直し等をすれば受け入れられるのだと思います。

 これに、育休、産休の議論や争いでの解決策として導入される例がある出社に残る方への手当支給なども、非リモートワーク(テレワーク)側へのインセンティブみたいな感じで与えれば溝は狭まるのではないでしょうか。

 そもそも同じ給与水準あるいは待遇で議論するから争いが起きるのです。
 明らかに、労働条件が異なっている双方を同じ土台で評価できるわけが無いのに、同じ給与システム、評価基準で、そんなことができるわけが無い。

 あとひとつ、印象で言って恐縮ですが、リモートワーク(テレワーク)を主張される人たちの方が、往々にして主張が強い傾向があり、それが印象を悪くしているのでは無いかと思います。権利や権益を主張する時には言い方というものに注意が必要だと私は思います。
 しかしながら、この話題もひとつのトレードオフなんでしょうね。

 私は、この問題解決が技術業務の比ではない難易度だと思っています。
 両陣営ともに、がんばってください。

 ちなにみ補足ですが、リモートワークとテレワークは、厳密にいえば意味が微妙に違うのですが、日常会話では、ほぼ同義として扱われていますよね。
 テレワークはICT技術を用いてうんぬんかんぬん、リモートワークは単に職場外で働く、とか厳密には意味が違うそうです。