建設コンサルタントの仕事にも、地質調査がセットになっていることがあります。つまり、地質調査と法面設計といったような仕様です。

 このような場合、ボーリング調査機械やチームを持たない企業は協力会社(外注業者)に依頼するわけですが、私が身近に見ていた方々は、ボーリング調査の現場に行かないのです。外注先の担当者やマシンオペレーターが管理してくれているから。ということを申されるのですが私には信じられない部分でもありました。

 なぜなら、何からのトラブル(特に第三者トラブルはキツイ)に見舞われる恐れがあるほか、調査完了の決定(堀止)の判断を下さないとならないので、現場にある標本(ボーリングコア)を見ないと判断できないだろうと私は思うのです。

 聞くところ、現場の外注先担当者が判断し連絡をくれるので、あるいは仮柱状図をメールくれるので、それを元に判断するんだと言うのですが、それで本当に良いの??といつも思ってました。
 やっぱり、現場で、自分の目で見て、判断しなきゃならないでしょう。
 責任は、結局自分にかかってくるし、最悪、掘り直しなんてことになると大赤字、厳罰モノです。
 ましてや、第三者に問題を与えてしまったりしたら管理責任を発注者から問われてしまい、現場に元請けがいなかったことが判明したらどうなることか。

 私は現場も大事にしたほうで、ボーリング調査現場は当然のこと、設計業務でも気になるトコロはこの目で見て確認して、納得してから構造変化や擦り付け、施工計画を立案していました。それは昔も今も変らないスタンスとして持ち続けています。

 下請けとなった今では、さすがに過去のように現場へ頻繁に行く必要はないですが、設計検討においてどうしても3次元的なイメージが頭の中に形成できない場合や、気になることがあれば、何かのついでにでも現場を見てみようというスタンスは維持しています。

 やっぱり、現場は大事ですよ。
 私が見てきた人たちだけでしょうか?現場にほとんど行かないのは。
 リスク多いから現場に行けと指示しても、忙しいから行けないという。行く必要ありますか?とまで言われたこともあった。内心はぁ?と思いながらも仕方がないのかと思う日々でした。
 (逆に、現場によく行く私の行動が理解されず、遊んでいると思われていた節もある)
 納得いく成果を作るのに必要とあらば現場に行く姿勢は、大事だと思うんだけどなぁ。
 神経質すぎるだけだろうか。

 同じことなのですが、
 設計段階や工事発注段階になっても、現場に行くことは大事だと思うのです。特に、斜面防災の仕事であれば自然斜面を相手にするので、現場合わせが多くなり現場を多々みなければならないことは仕方ないことと思うのです。測量の図面と現場写真とストリートビューだけでは補完しきれないんです。現場に行きたがらない人たちの言う、手元の情報で解らないことは現場施工段階で現場で調整してくださいって話で済ましてくれる発注者なんで、そうは居ないですよ。

 納品後、現場施工がうまくいかないとか、会計検査でおかしいと指摘されるとか、そうなったら結局自分がしんどいと思うんだけどなぁ。