「切土補強土工法設計・施工要領 改定概要(令和6年7月版)」改訂版が出ました。
 何が変わったか?

  ひとつは、「JIS規格改正に伴う防錆種別の表記の整合」で、あまり影響は無いと思います。
  もうひとつが、「削孔方式の見直し」で、これは少々影響があるように思います。 

 その内容は、従来の基準書では自穿孔ドリルの場合は仮設に限定されていました。
 今回の改訂で、自穿孔タイプは仮設の場合のみ採用と前置きしつつも、ケーシングおよびスペーサーを併用し確実に注入材が充填される場合に限り、本設採用が可能と記述されました。
 ここが最注目点でしょう。

 この記述について、ポイントを再整理するとこうなります。
  ・従来型の自穿孔タイプの本設採用は改めて否定された。  
  ・ケーシング及びスペーサーを併用し確実に充填できる自穿孔であれば本設とできる。

 この記述により、議論が再燃しそうなのが製品として自穿孔方式を採用している工法です。
 もちろん、高速道路株式会社の基準書なので、他の官公庁での設計に完全準用するか否かは当事者の判断になるのでしょうが、改めて明記されると議論を再燃させるのではないかと思ったりもします。
 個人的な感想ですが、新技術・新工法と基準書の記述との関係性にはいつも悩まされます。