「浸水想定区域図の局所的な高水深が気になり。。。。」
こんにちは。
斜面防災設計の上岡地盤防災です。
今回は、近年クローズアップされる内水氾濫の問題に絡んで。
泉大津市の浸水想定区域図を眺めていたら、局所的な高浸水深箇所が気になったって話です。
コレ自体はしょーもない話ですが、言いたいことは案外濃い内容です。
そして、その話をする前に、浸水想定区域図は大切で、住む場所を決める時にソレを見た方がいいなと思った話をしたいと思います。
最後には浸水想定区域図を作っている人(技術者等)は、住人の安全を心から願って作っているって話も蛇足かも知れませんが書きました。
これが言いたいことなのかも知れないので、可能ならば最後まで読んでください(笑)
よろしくお願い申し上げます。
■浸水想定区域図を見に行こう
泉大津市に限らず、浸水想定区域図というものは市役所等のホームページにあります。
市町村(あるいは都道府県)によっては事務所に印刷物として閲覧できるところもあります。
これらは市域レベルでの内水氾濫を主としたものと考えられます。
ですので、近隣に1級河川等の大きな河川がある地域は、国土交通省の浸水想定区域図も参照しましょう。いわゆる洪水の浸水想定区域図が掲載されているはずです。
いま、都市部で話題(被害を出している)となっている浸水は、どちらかと言えば内水氾濫です。
それを確認する場合は、市役所等の浸水想定区域図が最適です。
是非!いや絶対!見てね。
ハザードマップともリンクしているので、ハザードマップでもいいのかも知れないけど、とにかく自分の家、住んでいる地域で浸水する場所なんかを知っておくことは今や必須ですから。
命にかかわることですからね。
ホントの話。
■単純に水は低い方に流れる(溜まる)
さて、浸水想定区域図ですが、どうやって作っているか?
細かい話は抜きにして、単純に水が低い方へ流れるという現象を平面図にしただけの話です。
これは常識でしょう、水は低い方へ流れるってこと。
これは言い切っても大丈夫ですよね?
そして、この原理に沿って高低差を持った平面図(地形図/メッシュモデル)に、雨がたくさん降るってシミュレーションをする。
そしたら、じわじわと水位が上がってくる。
最初に低い土地に水面が現れる。
これが浸水(氾濫)と考えていい。
単純でしょ?
どんどん雨の量が増えれば、単純に水面が上昇してくる。
そうすると浸水する範囲が広がっていく。
最初に浸水がはじまった場所はどんどん水深が深くなる。
至って単純なことなんです。
現象としては。。。。。
そこに、排水される水路があるか?
谷状の解放地形があるか等で、浸水の度合いや浸水継続時間が変わってくるって話です。
要するに、周りより低い土地に住んでいるという事は、水が集まってくる場所に居るってこと。
これは常に頭に入れておかないといけない。
排水口(路)が詰まったり、排水ポンプ(場)が故障したら池になる可能性がある土地ってことを。
排水口や排水ポンプに命を預けることになりますから。。。。
冷静に考えると、とても怖い事です。
■家を買う借りるの時に浸水想定区域図は必見
前述の話を引き継ぐと、必見って言ってOKだよね?
周りより低い土地に住むって言う事の危険性を踏まえるとね。
盲点かも知れないけど、駅近とか閑静とかオシャレとか、高い安いとかで家を買ったり借りたりするけど、浸水想定区域図を見てから判断するってのも一理ある。
当然ながら山際なんかでは土砂災害警戒区域等の確認もね。
住む場所を決めるのだから、それくらいは見た方がいいんだよね。
平地、平野部ではやはり浸水想定区域図を見て、住居を決めるってのも必要なんだと思った。
だって、何年も住むんでしょ?
そこが浸水する危険があるか無いか、見てから買うのは、当然なのかも知れない。
日常の利便性は大事だけど、災害リスクを考えずに買うのはチャレンジャーな時代になったんでしょう。
だって、あちこちで浸水被害が出ています。
もう、災害リスクを無視はできません。
特に買う場合。
そう簡単に引っ越しできん。
借りてるなら、引っ越しもし易いかもしれない。比較論ですが。
そんなことで、家を買う、借りるって思っている人は、浸水想定区域図を見てから判断しましょうね。
このくらいの危機管理は、最低限かも知れません。
そう、思う次第です。
■泉大津市の浸水想定区域図で紫色がポツンとある?
最後にやっと本題です。
この記事を書くきっかけになったこと。
自分の住んでいる町(泉大津市)の浸水想定区域図を見てたら気になる場所が。。。。
あれ?なんでここだけ紫?(深い浸水位を示す色)
次の図のど真ん中。
この地図では紫は1.0~2.0m未満の浸水を示します。
こういう図には必ず凡例があるので、ちゃんと見ましょうね。

(泉大津市役所の浸水想定区域図より部分抜粋)
確かここ。。。。
市役所の隣に位置している場所だけど。。。。
少し考えて答えが出ました。
そうか、公園。
そして、花壇。
そこが凹んでいる(笑)
これだ。

市役所の目の前。
東雲公園の窪地。


そうね、階段で7段分低い。
周りの土地から1m以上は窪んでいる。


ちなみに、上の写真の階段と市役所建屋の間に池があるのですが、そこも一部が紫色(浸水1.0~2.0未満)に該当しているようです。中に島があったかな?
そして窪地の中から見ると、周りは少し高い。
当たり前か。

笑っちゃいけないけど、そうなんだね、こういう細かい所まで再現されているって見本。
嬉しくなりました。
変な感想ですが。
浸水想定区域図をよく見ると、近所の田んぼや畑、低い土地は軒並み浸水している。
低い水田なんかは浸水深が深い。
さっきの浸水想定区域図でもうひとつ気になったところ。
左の方の「泉大津円形スケートパーク」にもポツポツ紫あるけどね。。。
これは何でかは解らん(笑)


確かに水が集まりやすい形状ではありますが。。。。。?
正確にはこのサークルの中ではなく、外側に紫色があるので、なにか窪地があるのでしょう。
紫色の部分は恐らく、施設の付帯構造物で低く作られた部分とかでしょうね。
ですが、こんな細かい地形まで反映されているんですよ。
(当たり前だ(笑))
地形図の精度(高低差)が上がったからね。
だから、参考にしない手はない!
絶対に、見てくださいね。
家を買う時、借りる時は当然ですが、今、住んでいる場所の浸水想定区域図を!
見る!知る!気を付ける!
そんな感じで、お願い申し上げます。
■余談(作り手側の思い)
余談ですが、私もサラリーマン時代、浸水想定区域図を作る業務を何件かやりました。
内水氾濫ではなく、洪水の方でしたが、案外、大変です。
解析自体はコンピューターがやります。
図面も3D地形図を準備すればいい。
そりゃ、色々と加工や調整は要るが、慣れた人なら流れ作業でしょう。
今は知らんけど、前は20mとか10mとかでメッシュ(グリッド)切って、それを地形モデルにしていましたね。キツイ時は5mってのもあったけど、昔はコンピューターがパンクしてたね(笑)
要は、住宅地図に降雨を与えるのではなく、高さや土地の属性を升目で切ってモデル化するんです。
メッシュモデルっつうヤツ。
そして、そこへ欲しいケースの降雨条件等を与えてシミュレーションをすれば色は出てくる。
ハイエトグラフだのハイドログラフだのH-Q曲線とか一般の方々には何言ってるか解んないような言葉の条件設定が多々あるんですが、とにかく、これら条件(モデル)設定が大切です。
そして結果として出たメッシュ図の升目を更に細かく割って、彩色するって流れ。
スムージング処理だっけ?忘れた(笑)すみません。。。
そういうデスク上の流れ作業も、大変っちゃ大変。
だけど、一旦、浸水図が出てきたところからが大変なんです。
地図上(地形図上)のシミュレーションをして、浸水が出る場所や深い場所については現地確認もします。
違和感がある所は、基本、全部確認します。
突き詰めて考えると人の命がかかっている仕事です。
この作った浸水想定区域図で人の命が救えるかも知れない。
そう思い、細かい部分まで確認して仕上げているのですよ。
そんな頑張って作られている浸水想定区域図を見てやってください。
しょうがないから見てやるかって感じでも結構だと思います。
そう、作っている側からすると、お願いしますので、見て行ってくださいって気持ちだと思います。
きっと、あなたとあたなの家族のためになるはずです。
会社のある場所、学校の周り、親しい友人の家、良く行く観光地とか、そんなところの浸水想定区域図を見たりして状況を知っておくことも必ずためになると思います。
冷やかしのつもりでも何でも構わないから、とにかく見る事が大事です。
多くの方が浸水想定区域図を閲覧し、被害が少しでも減ることを切に願っております。
こんにちは。
斜面防災設計の上岡地盤防災です。
今回は、近年クローズアップされる内水氾濫の問題に絡んで。
泉大津市の浸水想定区域図を眺めていたら、局所的な高浸水深箇所が気になったって話です。
コレ自体はしょーもない話ですが、言いたいことは案外濃い内容です。
そして、その話をする前に、浸水想定区域図は大切で、住む場所を決める時にソレを見た方がいいなと思った話をしたいと思います。
最後には浸水想定区域図を作っている人(技術者等)は、住人の安全を心から願って作っているって話も蛇足かも知れませんが書きました。
これが言いたいことなのかも知れないので、可能ならば最後まで読んでください(笑)
よろしくお願い申し上げます。
■浸水想定区域図を見に行こう
泉大津市に限らず、浸水想定区域図というものは市役所等のホームページにあります。
市町村(あるいは都道府県)によっては事務所に印刷物として閲覧できるところもあります。
これらは市域レベルでの内水氾濫を主としたものと考えられます。
ですので、近隣に1級河川等の大きな河川がある地域は、国土交通省の浸水想定区域図も参照しましょう。いわゆる洪水の浸水想定区域図が掲載されているはずです。
いま、都市部で話題(被害を出している)となっている浸水は、どちらかと言えば内水氾濫です。
それを確認する場合は、市役所等の浸水想定区域図が最適です。
是非!いや絶対!見てね。
ハザードマップともリンクしているので、ハザードマップでもいいのかも知れないけど、とにかく自分の家、住んでいる地域で浸水する場所なんかを知っておくことは今や必須ですから。
命にかかわることですからね。
ホントの話。
■単純に水は低い方に流れる(溜まる)
さて、浸水想定区域図ですが、どうやって作っているか?
細かい話は抜きにして、単純に水が低い方へ流れるという現象を平面図にしただけの話です。
これは常識でしょう、水は低い方へ流れるってこと。
これは言い切っても大丈夫ですよね?
そして、この原理に沿って高低差を持った平面図(地形図/メッシュモデル)に、雨がたくさん降るってシミュレーションをする。
そしたら、じわじわと水位が上がってくる。
最初に低い土地に水面が現れる。
これが浸水(氾濫)と考えていい。
単純でしょ?
どんどん雨の量が増えれば、単純に水面が上昇してくる。
そうすると浸水する範囲が広がっていく。
最初に浸水がはじまった場所はどんどん水深が深くなる。
至って単純なことなんです。
現象としては。。。。。
そこに、排水される水路があるか?
谷状の解放地形があるか等で、浸水の度合いや浸水継続時間が変わってくるって話です。
要するに、周りより低い土地に住んでいるという事は、水が集まってくる場所に居るってこと。
これは常に頭に入れておかないといけない。
排水口(路)が詰まったり、排水ポンプ(場)が故障したら池になる可能性がある土地ってことを。
排水口や排水ポンプに命を預けることになりますから。。。。
冷静に考えると、とても怖い事です。
■家を買う借りるの時に浸水想定区域図は必見
前述の話を引き継ぐと、必見って言ってOKだよね?
周りより低い土地に住むって言う事の危険性を踏まえるとね。
盲点かも知れないけど、駅近とか閑静とかオシャレとか、高い安いとかで家を買ったり借りたりするけど、浸水想定区域図を見てから判断するってのも一理ある。
当然ながら山際なんかでは土砂災害警戒区域等の確認もね。
住む場所を決めるのだから、それくらいは見た方がいいんだよね。
平地、平野部ではやはり浸水想定区域図を見て、住居を決めるってのも必要なんだと思った。
だって、何年も住むんでしょ?
そこが浸水する危険があるか無いか、見てから買うのは、当然なのかも知れない。
日常の利便性は大事だけど、災害リスクを考えずに買うのはチャレンジャーな時代になったんでしょう。
だって、あちこちで浸水被害が出ています。
もう、災害リスクを無視はできません。
特に買う場合。
そう簡単に引っ越しできん。
借りてるなら、引っ越しもし易いかもしれない。比較論ですが。
そんなことで、家を買う、借りるって思っている人は、浸水想定区域図を見てから判断しましょうね。
このくらいの危機管理は、最低限かも知れません。
そう、思う次第です。
■泉大津市の浸水想定区域図で紫色がポツンとある?
最後にやっと本題です。
この記事を書くきっかけになったこと。
自分の住んでいる町(泉大津市)の浸水想定区域図を見てたら気になる場所が。。。。
あれ?なんでここだけ紫?(深い浸水位を示す色)
次の図のど真ん中。
この地図では紫は1.0~2.0m未満の浸水を示します。
こういう図には必ず凡例があるので、ちゃんと見ましょうね。

(泉大津市役所の浸水想定区域図より部分抜粋)
確かここ。。。。
市役所の隣に位置している場所だけど。。。。
少し考えて答えが出ました。
そうか、公園。
そして、花壇。
そこが凹んでいる(笑)
これだ。

市役所の目の前。
東雲公園の窪地。


そうね、階段で7段分低い。
周りの土地から1m以上は窪んでいる。


ちなみに、上の写真の階段と市役所建屋の間に池があるのですが、そこも一部が紫色(浸水1.0~2.0未満)に該当しているようです。中に島があったかな?
そして窪地の中から見ると、周りは少し高い。
当たり前か。

笑っちゃいけないけど、そうなんだね、こういう細かい所まで再現されているって見本。
嬉しくなりました。
変な感想ですが。
浸水想定区域図をよく見ると、近所の田んぼや畑、低い土地は軒並み浸水している。
低い水田なんかは浸水深が深い。
さっきの浸水想定区域図でもうひとつ気になったところ。
左の方の「泉大津円形スケートパーク」にもポツポツ紫あるけどね。。。
これは何でかは解らん(笑)


確かに水が集まりやすい形状ではありますが。。。。。?
正確にはこのサークルの中ではなく、外側に紫色があるので、なにか窪地があるのでしょう。
紫色の部分は恐らく、施設の付帯構造物で低く作られた部分とかでしょうね。
ですが、こんな細かい地形まで反映されているんですよ。
(当たり前だ(笑))
地形図の精度(高低差)が上がったからね。
だから、参考にしない手はない!
絶対に、見てくださいね。
家を買う時、借りる時は当然ですが、今、住んでいる場所の浸水想定区域図を!
見る!知る!気を付ける!
そんな感じで、お願い申し上げます。
■余談(作り手側の思い)
余談ですが、私もサラリーマン時代、浸水想定区域図を作る業務を何件かやりました。
内水氾濫ではなく、洪水の方でしたが、案外、大変です。
解析自体はコンピューターがやります。
図面も3D地形図を準備すればいい。
そりゃ、色々と加工や調整は要るが、慣れた人なら流れ作業でしょう。
今は知らんけど、前は20mとか10mとかでメッシュ(グリッド)切って、それを地形モデルにしていましたね。キツイ時は5mってのもあったけど、昔はコンピューターがパンクしてたね(笑)
要は、住宅地図に降雨を与えるのではなく、高さや土地の属性を升目で切ってモデル化するんです。
メッシュモデルっつうヤツ。
そして、そこへ欲しいケースの降雨条件等を与えてシミュレーションをすれば色は出てくる。
ハイエトグラフだのハイドログラフだのH-Q曲線とか一般の方々には何言ってるか解んないような言葉の条件設定が多々あるんですが、とにかく、これら条件(モデル)設定が大切です。
そして結果として出たメッシュ図の升目を更に細かく割って、彩色するって流れ。
スムージング処理だっけ?忘れた(笑)すみません。。。
そういうデスク上の流れ作業も、大変っちゃ大変。
だけど、一旦、浸水図が出てきたところからが大変なんです。
地図上(地形図上)のシミュレーションをして、浸水が出る場所や深い場所については現地確認もします。
違和感がある所は、基本、全部確認します。
突き詰めて考えると人の命がかかっている仕事です。
この作った浸水想定区域図で人の命が救えるかも知れない。
そう思い、細かい部分まで確認して仕上げているのですよ。
そんな頑張って作られている浸水想定区域図を見てやってください。
しょうがないから見てやるかって感じでも結構だと思います。
そう、作っている側からすると、お願いしますので、見て行ってくださいって気持ちだと思います。
きっと、あなたとあたなの家族のためになるはずです。
会社のある場所、学校の周り、親しい友人の家、良く行く観光地とか、そんなところの浸水想定区域図を見たりして状況を知っておくことも必ずためになると思います。
冷やかしのつもりでも何でも構わないから、とにかく見る事が大事です。
多くの方が浸水想定区域図を閲覧し、被害が少しでも減ることを切に願っております。
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