「ウッドチップ=カーボンニュートラル」

■はじめに

 最近、ウッドチップを使っている場所を見たりします。
 これは、非常に良いことだと思いました。

 なぜ?
 カーボンニュートラルに資するから。
 ここではカーボン=炭素「C」という前提で記事を書きますね。
 ザクっと、カーボンの「C」と酸素の「O2」が引っ付いて「CO2」二酸化炭素。
 そんな感じ。

 そんなカーボンニュートラルの他にも、ウッドチップを使う事で山林(森林)保全への波及効果もあったりするんです。
 斜面防災設計あるいは土砂災害防止対策設計のうえでは、この山林の保全というのが大切なのです。
 山林が荒廃すると、土砂災害が発生しやすくなります。
 根が弱り表層崩壊や樹木自体が渓流に倒壊し、土石流とともに流木として流下してくるのです。
 近年の土石流災害では、この流木が脅威となっています。
 なので、土砂災害をウッドチップを使うことで抑制できるって、素晴らしいことです。

 そんな話を書いてみます。


■ウッドチップがカーボンニュートラルの理由

 ウッドチップを地面に撒いて、腐って分解したらカーボン解放じゃん?って?
 それでもいいのです。
 その木が生えていた場所に、再び木を植えて、 木が育ては差し引きゼロ。
 これがカーボンニュートラルの理屈。
 合っている。時間はかかるけれどもね。

 もっと言うと、これまでゴムやプラスチック製品を使っていたところにウッドチップを採用するとカーボンを減らせます。
 カーボンニュートラルの状態よりも上。
 石油使用を減らせているので、本来のカーボン解放を減らせている。
 CO2削減になっている。

 なんでも、そう。
 石油由来のモノを減らして、自然由来のモノに替える。
 これが、大事なのです。

 最後は、意識と行動の問題になるけれどもね。

 ここで留意すること。
 それは、伐採した後に木を植えるということ。
 そこを開発してリゾートホテル建てたらカーボンニュートラルではない。
 海外では、そんなことが多いと聞きます。
 なので、山林が再生する可能性が高い日本産木材が好ましいと思います。 
 もちろん、国益にもなりますから。
 このへんは、あくまで個人的な感想、意見です。


■ウッドチップが山林保全に資する理由

 山林は荒れています。
 過去最高に荒れています。
 担い手不足で放置林も増えています。

 昔からある広葉樹林は放っておいても、それほど変わりません。
 人工の植林地は放置すると木が弱り、根も弱り、斜面崩壊につながります。
 ひょろひょろの貧弱な木が高密度で生える状態。

 保水力も落ちるでしょう。
 山林が荒れることで、土砂災害が増えているのです(そのはずです)。
 正確な数値は知らないので、感覚的な話で恐縮です。
 事実として、渓流から出てくる土石流に大量の流木が混ざっています。
 このほとんどはスギやヒノキでしょう。
 つまり人工林(植林)から出てきている。
 人工林の斜面が崩れている。
 そこから流木が流出し、凄まじい破壊力が脅威となっている。
 河に流れ出れば橋梁部で閉塞が起こり河川氾濫にもなる。
 実に恐ろしいことになっているのです。
 ちなみに、山林って山腹工(治山業務)でも斜面防災設計でも関連します。
 私の仕事(分野)に近いものですから。。。。。
 ちょっと本題のウッドチップからハズレたところで熱く書いてしまいました。
 
 土砂災害(斜面防災設計)絡みの話はこのへんに留めて話を本筋に戻しましょう。
 ではなぜ?
 ウッドチップ使えば山林保全に資するのか??

 逆説的な話になります。
 ウッドチップの需要が増えれば、山林からの木材需要が増えます。
 そうすれば山林に手が入る。
 だから、山林保全になる。
 そんな関係性です。

 もっと重要なのは、ウッドチップ程度なら間伐材で賄えるのです。
 成長した一般材木に使える木ではなく、間伐した廃材でOK。

 近年は、間伐しない放置林も多いですが、間伐したとしても、それを林地内に放置したままにしていることが多いです。
 搬出コストが高いし、出してもカネにならんからって話です。

 売れるなら?
 原価割れせずに、利益が出るなら?
 間伐して、間伐材を搬出して、山林の手入れも行き届く。
 企業参入等の林業の構造改革も進む。

 好循環。
 ウッドチップに限らず、間伐材の需要を掘り起こしていけば、イコール山林保全につながるので、皆さんもアイデアあったら森林組合に教えてあげてください。
 斜面防災での新技術でも間伐材をつかった工法が開発されています。
 そんな取り組みが大事なんだと痛感します。
 こういうのこそ、企業の本当のステータスを上げるんではなかろうか。

 あるいは、間伐材を買いますよ!って人。
 個人で、間伐材買うって言っても、売ってくれんか?
 数本だったら勝手に持ってけって言われるかもね(笑)
 そこまでせんでも、ひとまず園芸とかでウッドチップを使ってみてください。
 それも、木材活用促進ですから。

 とにかく、理解と、行動です。
 言うは易く行うは難しなのでしょう。それは理解しています。
 ですが、そこをなんとか、やらんとね。

 ウッドチップに限らず、石油由来のモノを木材製品に替えるだけでいいのです。
 その、意識と行動こそ、大事なのです。

 言うは易く行うは難し。重々、解ってます。
 私も、ま、いっかって思う時もあります。
 出来るだけ、気を付けようと思います。

 石油由来から自然由来のモノに変えていくこと。
 そして、石油由来のモノでも、廃棄せず長く使えばカーボン解放の抑制になります。
 そんな、ちいさな、行動でも必ずプラスになるはずです。


■ウッドチップを使っているの見た例

 直近で、ウッドチップを使っているのを見たって記事をのせておきます。
 私の記事内でのリンクなので、詐欺リンクではないですよ(笑)

(1)2025関西万博の会場
100_0030
【関連記事(関西万博2025ウッドチップ)】
>>>関西万博2025 建設系の学び(ウッドチップ)

(2)能登町 柳田植物公園のウッドチップアート
IMG_4425
【関連記事(能登町 柳田植物公園のウッドチップアート)】
>>>柳田植物公園(能登)でみたウッドチップのEcoアート(木片に塗装して路面に貼ると絵になるって技)

(3)高石市 道路脇の花壇(緑地)の樹皮被覆
 ランニング中に見つけた。
 地表面の乾燥を防いだり、堆肥になっていったり。
 オーガニックなところがウケている材料。
 樹皮。
 製材所で製材の過程でたくさん出る。
 ウッドチップと少し違うけど、これも有意義。
 自然由来でエコ。
IMG_4639
IMG_4640
IMG_4641
 案外、そこらじゅうで、普及しているんですよね。
 足元?にも目を向けてみましょう。

 え?いつも俯いて歩いているって??
 それは、また、別の話かも。。。。。
 無責任なことを言えないけども、ガンバ!


■おわりに

 さいごにもう一度、同じことですが書いておきます。

 石油製品なんかをウッドチップ等の自然由来製品で替えられるものはかえていきましょう。
 そしたら、それは、素晴らしいエコな行動になります。
 山林の保全にも繋がります。
 意識高い系の好きなワードであるSDGsな活動にもなります。
 ワードに酔っててもいいじゃない。
 意識高い系、いいじゃない。
 行動があるならば。
 そう、持続可能な社会のために。

 ぜひ、よろしくお願い申し上げます。