「土砂災害とは?身を守るためには?」

 知らない人に教えたいという意味で、簡単に。
 教科書はないけれど、教科書のようになるよう気を付けて書いてみた。
 専門の人には味気ない一般常識なので先に言っておきます。


■土砂災害の一般的な区分

 土砂災害というのは概ね次の3つの形態を指しています。

 ・がけ崩れ(斜面崩壊・落石)
 ・地すべり
 ・土石流

 この3つの中には更に細かく分類があります。
 ですが、この3つを知ってれば良いのだと思います。

 なぜ?
 公共や行政機関などで発せられる情報は、概ねこの3つでコントロールされていると思われるからです。
 土砂災害防止法でも上記の3つでパターン分けされていると思います。
 ですから、この3つでモノを観た方がわかりやすいのだろうと思う次第です。
 ちなみに、土砂災害防止法で規定される急傾斜地は、角度30°以上で高さ5m以上の斜面を指します。さらに細かく条件がありますが、概ねこのとおりです。
 
 なので、5m未満の高さであれば、いくら危険な崖であっても土砂災害防止法の対象にはなりません。
 このへんは、誤認しないようにしないとなりません。
 意外にありますよ?
 5m未満で危険な崖や斜面って。
IMG_2387
 この写真の崖なんて高さ3~4mしか無いですが、10cm以上の石ころが落下してきています。
 これに当たったら、怪我します。
 でも、土砂災害防止法では対象斜面とはなりません。

 条件に当てはまらなくても、指定されてなくても、危険な場所はたくさんあるのです。

 ちなみに、土砂災害防止法において指定されている「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」はほんとに危ないので、その認識は忘れないようにしてください。
 特に、レッドゾーンは人命に危機が及ぶエリアです。


■土砂災害の主な原因

 土砂災害の原因は、概ね3つ。
 ですが頻繁にあるのは2つ。

 ・豪雨
 ・地震
 ・火山活動

 これは、なんとなく、皆が知っているような情報だろうと思います。
 日本の国土は、これらの原因(誘因)が頻繁に発生する厳しい国土なのです。


■土砂災害の主な対策工

 土砂災害の対策工としては様々です。
 土砂災害の3つの形態に合わせて代表的な対策工を示しますね。

(1)がけ崩れ(斜面崩壊・落石)対策工 
 斜面(崖)が崩れるのを構造物で抑える抑止工ってのがある。
 アンカー工や法枠工、擁壁工など、コンクリートなどの構造物があるのはソレだね。
 切土したりして不安要素を取り除く対策もありますね。 
 落石を主たる対策とする場合はネット工なんかを被せたり、斜面の裾に柵を置いたり。
 現象に対して最適な工法が選択されています。
 道路沿いの斜面にある対策工も、概ね崩壊対策工と思っていいです。
 守る対象(保全対象)が道路に限定されているだけのことです。

(2)地すべり対策工
 崩壊に比較してユックリと滑動(活動)する。
 緩慢に地面が動くって感じ。
 地下水の影響が大きい。
 破砕帯や温泉余土などの特定の地質に多い。
 規模が大きいので、地下水を排除する抑制工が最も多いと思います。
 規模が小さい、あるいは重要構造物がある場合は杭工やアンカー工も使われます。
 これらの抑制工と抑止工を最適解で組み合わせるってのが地すべり対策です。

(3)土石流対策工
 渓流を土砂や木がごっちゃ混ぜで流れてくる現象。
 速度は早ければ40km前後まで出るはず。
 逃げられない。
 フロント部に岩石などが集中しやすく、その破壊力は甚大。
 渓流保全工(流路)で適正に流下させられれば良いが。。。。
 土石流が発生するような渓流は民家の裏とかの谷筋が多い。
 したがって、人家が巻き込まれやすい。

 なので、砂防ダムなどで土石流を受け止める。
 最近は、鋼製スリットのダムが主流です。
 通常時は土砂を流す。
 森の養分を海へ届けるためね。
 土石流来たら、鋼製の枠に岩石が詰まって堰き止める。
 
 すごいヤツなんですよ。
 砂防ダムって。 
  
 富士山とか霧島とか火山地帯なら遊砂地なんかはちょっと特殊。
 流出土砂が多いので流れてきた土砂をプールする対策工があります。
 調べてみてください。
 私のブログにも、どっかにあると思います。


■土砂災害から身を守るために最初にしておくこと

 土砂災害から身を守るために、これだけはやってね!ってことだけ書きます。
 書き始めたらキリが無いので、一番最初にやることを書きます。
 もちろん、土砂災害のほかにあるリスクに対しても有効。
 そう、洪水や内水氾濫、高潮なんかに対しても並行して対応できる。
 と、いうよりも一式になっているかな。

 ★ハザードマップをGETしよう!
 
 これにつきます。
 まずは、お住いの市町村のホームページや役所・役場に行ってGETしましょう。
 ハザードマップ。

 ネットでPDFでダウンロードできますが、確かに冊子でもらっておくのがベターです。

 災害時に、ネットが見れるか?
 スマホの電池がもったいない?
 いろいろと問題が出ます。
 なので、冊子でもっておきましょう。
 冊子でも、PDFでも。
 でしょうか。

 ★ハザードマップで自宅の位置を見よう!

 まず大事な事は「自分の居る場所のリスクを知ること」です。
 (ハザードを示しているのだが、わかりやすくリスクと表現)

 あなたの自宅は、洪水の危険性はないですか?
 津波の危険性は?
 地震の震度は?
 土砂災害警戒区域等に指定されてない?

 いろいろとページ毎に示されています。
 近所の河川からの洪水や、海岸線からの高潮・津波の浸水深など。
 プレート型地震時の震度なども。

 えぇーーー!
 って、思う事もあるかも知れませんよ?
 一級河川などの大きな河川の近くだと、数メートル浸水するリスクがあったりしますから。
 見るんじゃなかった!って思うかも。。。。
 ダメダメ見ないと(笑)

 これが基本です。

 ★避難場所を確認しておこう

 自治体が指定している避難場所は、地震、津波、豪雨等で異なる場合があります。
 なぜなら、地震には安心でも洪水には危険なんて場所もあるから。
 全部の現象に安全な施設だけだと足りないのです。

 それはさておき、自分が自宅で被災した場合、どこへ避難するかくらいは知った方がいい。
 右往左往しても、誰も誘導してくれないからね。
 
 あとは防災グッズ。
 これは、自分の好みで準備するのがいいでしょうね。
 人によって必要なものは違うから。
 基本的な物品に加えて必要なモノね。
 薬なんか大事でしょ?


 ★だけど被災する時は家に居ると限らない

 これです。
 勤務先とか慣れた場所ならまだしも。
 不慣れな旅行先で被災するかも知れない。

 そんな事も考えつつ。
 日常で準備や勉強しておかないとならないってことです。

 
 ほんと、災害が無いにこしたことはない。
 ですが、いつか、必ず、身近に発生するんですよね。
 だから、少しでも準備できていれば。。。。。
 そう、思います。

 大きな災害がおきたら、誰も助けてくれないと思って備えないと。
 みんな、被災者になっちゃうから。
  

 私も、気を付けないといけないなと。
 そう思います。
 思うだけではダメなんだけどもね。。。
 ここがミソですよね。
 行動です。