「設計業務の数量計算」

  これは、苦悩である(笑)  

  私の個人的な感覚かも知れないが、図面を描くのは楽しい。
  でも、数量計算は苦痛である。

  意外に、同意してくれる人は多いかも。
  建設コンサルタントの仕事で、設計業務というのは、ほんと苦楽の連続。。。。
  人によっては苦痛の連続(笑)だったりします。
  なんせ、図面、数量がたいへんだから。
  構造計算や検討なんかが好きな人は多いですが、図面、数量が好きってのは少ないかも。
  いや、案外、構造計算や比較検討が苦痛な人も多いかも。。。。。
  だから、私に仕事の依頼があるんじゃなかろうかと思う。

  私は、構造計算、検討派です(笑)
  もちろん、図面、数量計算も出来ますが。
  好き、嫌い、の話ですから(笑)


 さて、そんな数量計算ですが、数学の知識も(が?)必要です。
 面積を求めたり、距離を求めたりと。

 昔は、手書きで、三角形を切って三斜計算してましたが、今はCAD求積でOKになってきました。  
 助かります。  
 そりゃ、そうだろうね、電子納品、電子データ貸与の時代。
 CAD上でポリラインやハッチングをヒットすれば面積表示される。
 そんな時代に、なんで三斜切る??
 あえて、数字をズラしていっている行為。
 CADヒットの数値に絶対合わない。
 小数点丸めて三斜切るんだから、そりゃ、合わない。

 だけど、だからといって、式を知らない、ってのはいただけない。


■ヘロンとピタゴラス

 写真のように面積Aと斜距離Xを求めたいときに使えます。
IMG_3148[1]
 面積は、ヘロン。
 斜距離はピタゴラス。


★三辺の長さの解っている三角形の面積を求めたい。
  ヘロンの公式で求められる。

 何に使う?
  ⇒面積計算。
 いまだに三斜切らないとならないのですが、直角三角形切って底辺×高さ÷2でやると三角形の数が多くて嫌になる。
 それを解決するのがヘロン。
 三辺の長さが解るように展開図の中を三角形に切り分ければいいだけ。
 そして三辺の数値を表にする。
 そして、計算。

  面積A=√(s(s-a)(s-b)(s-c))

       s=(a+b+c)/2

 写真の三角形で試算すると  

    A =√(61.15(61.15-39.0)(61.15-58.3)(61.15-25.0))
       =373.56m2

       s=(39.0+25.0+58.3)/2
                           =61.15

 これで、面積が求まるので、エクセルに組んでおけば、あっという間に面積計算できる。
 直角三角形を切っていく手間を考えれば、かなりお得。
 SQRT関数を使うだけ。

 でも、CADヒットが、最も早くて、正確!
(1) conv 0

★直角三角形で水平距離と高さ(比高)が解っている直角三角形の斜距離を求めたい。
  ピタゴラスの定理で求められる。 

  辺長X=√(h^2+L^2)

     ^2 ←2乗を示す

 写真の直角三角形で試算すると

  辺長X=√(38.0^2+96.0^2)
     =103.25m
 
  これで、斜距離が求まる。
  エクセルに入れとけば、すぐに出る。
  SQRT関数で簡単にできる。

 平面図で、ある地点から、ある地点までの斜距離算出に使える。
 もちろん、概略なので注意。
 斜面の起伏なんかは考慮されないから。
 また、登りくだりがあるなら、その頂部と底部を折り返して比高累積したモデル三角形で算定しないとダメだから、注意はいる。

 正確に出したいなら、CAD上で縦断を切るしかないね。
 三次元データで、コマンドがあるCADならズバッと切れるでしょうが、なければCAD上で昔ながらの手動ペーロケです。

 
 どうですか?
 数学、使いますね。
 多少は。。。。
 社会でも必要な知識なんだなぁ。。。。
 と、思ったりすることもできます。
 デジタル化が進んで、知らんでもできる社会になりつつありますが。

 それは、良い事なんでしょう。
 たぶん。ですが。