「ボルト留め」

 それだけでは意味が解らないね。
 街に無数にあるインフラの構造に関する話です。

 昔は街頭やフェンスなどはコンクリート基礎を地中に築造し、そこへ差し込んで固定(根入れ)するのが当たりまえでした。

 こんな感じ。
 支柱は、地中のコンクリート基礎の中に根入れ(固定)されている。
 1mとか、根入れ(埋め込み)されている。
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 これ、作った時はいいんですよね。
 ガッチリしていて、安心感もある。
 
 ですが、犬のオシッコや劣化によって鋼製の柱が倒れて通行人が怪我をするニュースがたまにあります。
 カーブミラーなんか、支柱の根元が腐食していて強風を受けたら直ぐに倒れます。
 ミラーが風を受けて、ものすごいモーメントを発生しますから。

 それは、さておき。
 鋼製の柱もいつかは交換の時期がきます。
 亜鉛メッキだろうが、普通の防錆塗装であろうがです。

 そんな時、今は「ボルト留め」になっているよって話です。
 次の写真なんか、わかりやすい。
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 どうですか?
 もともと高欄の柱が立っていた撤去部分はコンクリートで処理されて、新しい高欄はずらした場所にボルト留めで再設置されています。
 ベースとなるコンクリート地覆が良好だから、コレで問題ない。
 容易に交換が可能となるのです。

 次の写真は、もともと埋め込み柱が立っていた場所に、撤去後にコンクリートで埋戻して、後施工アンカーを打設してボルト留めしている様子です。
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 これで、これまでと同じ耐力があるのです。
 すごいでしょ?
 後施工アンカーの性能や数量を増やせば、耐力はまだまだ上げられるはずですよ。
 この場合は、アンカーバーを埋戻コンクリート打設時に合わせて設置したのかも知れません。
 後施工アンカーよりも、確実に定着できます。


 次の写真は面白い。
 歩行者用のフェンスですが。側溝天にボルト留めしている。
 初めて見ました。
 進歩しているんですね。
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 これなら、どこでも追加できそう。
 水路に落ちて人命が失われる事故が毎年どっかで発生します。
 危険な区間は、こんな感じでフェンスが建てられるといいですね。

 施工も圧倒的に早いですから。埋め込み式に比較して。
 後施工アンカーやピンホールアンカーなんか施工して、そこに留めるだけですから。
 「だけ」って言ったら怒られるか。
 ちゃんと位置だしして、丁寧にアンカー設置しないと
 品質に係わるから。
 やっぱ、これもプロがしないといけない。

 どんな仕事も、簡単ではないんですよ。
 経験積んで、極めて、初めて簡単、と言えるようになるだけの話です。